左脚が1本少ないマツバガニ(ズワイガニの雄)が、兵庫県香美町香住区沖浦の柴山港で水揚げされた。関係者は言う。「脚だけに、『アシ』ンメトリー(左右非対称)だ」−。

 島根県の隠岐島で操業した北方康佑(こうゆう)丸(89トン)の渡邉弥広船長(61)が12日早朝、同港での選別作業中に気づいた。通常ははさみを含めて左右の脚が5本ずつあるが、このカニは折れるなどして欠けたのではなく、最初から左側が1本少ない状態だった。

 甲羅幅11・5センチ、重さ約600グラム。厳しい選別で知られる柴山港でのランクは、小さいサイズの「箱ガニ」に相当するという。

 但馬漁協柴山支所の和田耕治支所長(56)は「何万匹ものカニを見てきたが、生まれつき脚が少ないのは初めて」と驚いていた。(黒川裕生)