「本当に仲むつまじい様子だった」「まじめでおとなしい夫婦」。殺害された南部達夫さん(83)、観雪さん(83)夫妻と交友関係があった人たちは、衝撃を隠せない。

 「とても近所付き合いのいい人だった」。南部さんのおいという男性はかつて、南部さん宅で、畑で採れたスイカを食べたり、一緒に柿をもぎに行ったりし、お年玉もよくもらったという。近くの和菓子店経営の男性(71)も「2人とも人当たりがよかった。おとといも南部さんが畑で採れた野菜を持ってきてくれたのだが…」と悔やんだ。

 南部さんは神戸市消防局に勤務し、西消防署長も務めた。一緒に働いたことがある男性(70)にとって「頼もしい上司」だったという。南部さんは退職後も地域の防災訓練などに積極的に参加していたほか、自治会の活動でも欠かせない存在だった。近くに住む男性(61)は「自治会の草刈りにも参加してくれて、頼りになる人だった」と話す。

 現場となった南部さんの自宅は、神戸市の登録有形文化財。「費用がかかっても何とか後世に伝えたい」と話していた。茅葺き屋根を補修した男性(37)によると、観雪さんが食べきれないほどお茶菓子を出してくれたり、南部さんが幼いころの話を語ってくれたりしたという。