約300年の歴史がある兵庫県尼崎市西本町6の貴布禰神社で2日、恒例の「だんじり祭り」が本宮を迎えた。法被姿の若者や親子連れらが行き交う中、鉦と太鼓の音が響き、だんじりを激しくぶつけ合う「山合わせ」があった。1日の宵宮と合わせ、約4万人の見物客でにぎわった。

 山合わせは宮入りの順番を決めるために始まったとされる。2基のだんじりを向き合わせ、互いにだんじりを担ぐ「肩背棒」を大きく振り上げる。より高く上がり、相手の棒の上に乗っただんじりが「勝ち」になるという。

 午後6時、神社隣の沿道には、氏子らが見守る中、8基のだんじりが集結。法被姿の担ぎ手が高さ約4メートル、重さ約2〜3トンのだんじりを担ぎ、相手の動きを見ながらけん制。前進を意味する「おーたおーた」の声を上げ、勇壮な「山合わせ」を見せた。肩背棒が激しくこすれ、木のきしみが響くと雰囲気は最高潮に。沿道からは大きな拍手と歓声が上がった。

 貴布禰太鼓地車保存会の金田徳秀会長(53)は「少しずつ若者が減っているが、長年続いてきた祭りだから子ども世代、孫の世代まで引き継いでいきたい」と話していた。(竜門和諒)