兵庫県の灘五郷酒造組合(神戸市東灘区)と阪神電気鉄道、神戸、西宮両市は4日、「灘の酒蔵」活性化プロジェクトを始めると発表した。日本一の酒所・灘五郷のイメージ図を描いたラッピング電車を走らせるほか、多彩なイベントを計画。灘の酒のブランド向上を通じて、神戸、阪神間のにぎわいづくりを目指す。

 灘五郷は、西宮市から神戸市東部にまたがる日本酒の生産地。両市は昨年から首都圏や海外でPRをしてきたが、地元で展開するのは初めて。

 ラッピング電車「Go!Go!灘五郷!」は6両編成で、1両ごとに五つの郷をそれぞれイメージしたイラストを描く。本線(元町−梅田)やなんば線(尼崎−大阪難波)などに加え、相互乗り入れする姫路や奈良を含めた広域でアピールする。運行期間は約2年を見込む。

 「日本酒の日」の10月1日と前日の9月30日には、東遊園地(神戸市中央区)でイベントを開催。多彩な銘柄を試飲できるほか、珍味やチーズ、洋菓子など地元の食材も味わえる。ラッピング電車も10月1日から運行を始め、当日は甲子園駅から神戸三宮駅までの車中で日本酒に関するクイズ大会を実施。酒蔵巡り用の地図も制作する。

 プロジェクト実行委員会の嘉納健二会長(灘五郷酒造組合理事長)は「今回の事業で若者や女性らの幅広い層に灘の酒の魅力を伝えたい」と話した。(長尾亮太)