近ごろ、情報誌で「グランピング」という言葉をよく見かけます。キャンプに似ているようですが、特集ページには宿泊施設内の豪華な内装、おしゃれな食器の写真が並び、従来のキャンプとはずいぶん違うようです。8月に入り、レジャーシーズン真っ盛り。詳しく解説します。(太中麻美)

 −「グランピング」ってどんな意味?

 「大ざっぱに言えば、新しいキャンプの形かな。“グラマラス”(魅力的な、華やかな)と“キャンプ”を掛け合わせた造語なんだ。専門施設はコテージや大型の常設テントを備えており、快適にアウトドア体験ができるのが特徴」

 −いつごろ生まれた言葉?

 「約10年前、イギリスで初めて使われたといわれている。一方、以前からアフリカで欧米などの富裕層が自然を楽しむ“ラグジュアリーキャンプ”というレジャーもあった。これもグランピングにつながる流れとする説があるんだ」

 −なぜ人気?

 「テント設営や食材の調達といった煩わしさがなく、気楽にアウトドア感覚を楽しめる点だろう。施設がバーベキューの食材や調理器具、寝具を用意してくれるので、通常の旅行とあまり変わらない準備で行ける。初心者にも魅力的といえる。また、小さな子どもがいてキャンプは難しい−という家族連れにも需要があるそうだ。近年は、一般のキャンプ場でも必要な用具を事前に整え、『手ぶらで利用を』と呼びかける施設もあるくらいだからね」

 −どこで体験できるの?

 「国内では、大手リゾート会社が山梨県で専用施設をオープンしたのを皮切りに、2015年以降、続々と開業している。兵庫県内はネスタリゾート神戸(三木市)やFBI AWAJI(エフビーアイ アワジ、洲本市)などがある。海外では、発祥の地イギリスに多く、牧歌的な雰囲気が人気とか」

 −過ごし方は?

 「施設によって異なるけど、大まかには昼過ぎに到着して夕食づくり。全て用意されているので、すぐ料理に取りかかれる。使った調理器具は、施設で片付けてくれる場合が多い。入浴後はテント内のベッドなどで就寝。翌朝の食事が準備されている所もある。バーやライブラリー、温泉が併設されていたり、乗馬や薫製づくりの体験ができる施設まであるんだ」

 −キャンプは全部グランピングに替わっていくのかな?

 「そんなことはないと思うよ。施設関係者は、キャンプとすみ分けが進むと予想している。自分でテントを張り、火を起こして料理する中で、不便と思われることを楽しみ、自力でやる点に魅力を感じる人も多い。グランピングをきっかけに、本格キャンプに興味を持つケースもあるかもしれないね」