神戸市北区の5人殺傷事件で、同居する祖母南部観雪さん(83)に対する殺人容疑などで再逮捕された竹島叶実容疑者(26)の衣服に付いていた血液のDNA型が観雪さんのものと一致したことが8日、捜査関係者への取材で分かった。観雪さんを襲った際に付いたとみられ、兵庫県警有馬署捜査本部は室内に残されたほかの血痕の鑑定も進め、ほぼ同時刻に殺害された祖父と祖母のどちらが先に襲われたかなどを特定する。

 捜査関係者らによると、竹島容疑者は祖父母の南部達夫さん=当時(83)=と観雪さん、母知子さん(52)と計4人で同居。自宅は母屋と北隣に別棟があり、竹島容疑者は別棟の2階を居室にしていた。南部さん夫妻は別棟の1階に、知子さんは母屋に自室があったという。

 事件は7月16日早朝に発生。達夫さんが玄関先で、観雪さんが自室で、ともに包丁で刺されるなどして亡くなっているのが見つかった。司法解剖の結果、夫妻の死亡推定時刻は午前6時25分ごろで、達夫さんから110番があった約6分後だった。

 知子さんは事件後、竹島容疑者が金属バットで達夫さんに襲いかかるのを止めに入った際に殴られ、外に逃げたと証言している。

 竹島容疑者は5人殺傷への関与を認めているものの、動機については明確に供述していないという。同本部は16日朝の同容疑者の行動の特定が動機の解明につながるとみて、押収したパソコンなどの解析などを進める。