お盆を前に、兵庫県稲美町加古の畑でコギクの出荷作業がピークを迎えた。農事組合法人「ファーム稲加見谷営農」が今年初めて、栽培した。白、黄、赤の花が、かれんに咲いている。

 同法人は見谷地区の農家53軒でつくる。農地面積は35ヘクタール。大麦や大豆など大規模に栽培する作物が中心だったが、毎年、地元で品薄になるほどキクの需要が大きいため、お盆と彼岸向けに約5400本のコギクを6アールに植えた。

 東播磨地域の集落営農で花を生産するのは同法人が初めてといい、苗の育成や開花時期の調整などで県の支援を受けた。夜間電照で開花を遅らせ、大豆に使う農薬噴霧器を活用することで省力化を図った。

 咲いた花を組合員が鎌で刈り、3色がそろうよう3本の束に整える。同法人の小山和彦代表理事(70)は「地元の人に喜んでもらえればうれしい」と話す。

 JA兵庫南管内の直売所と、地元に設ける売り場で販売している。11〜13日がピークで、1日に数百束を出荷する予定。1束3本で350〜400円程度。(広岡磨璃)