兵庫県薬剤師会と医療検査機器メーカーのシスメックス(神戸市中央区)、物流会社の新開トランスポートシステムズ(東京)は10日、調剤薬局の機能を備えた医薬品の運搬車を、被災地に派遣するための協定を結んだ。

 同会によると、東日本大震災の被災地では電気、水道が止まった環境で調剤薬局が機能せず、全国から届いた医薬品を十分に活用できなかったという。すでに宮城など全国6県の薬剤師会が、災害時に医薬品を供給する専用車「モバイルファーマシー」を導入した。

 協定によると、シスメックスが持つ医療検査機器の実演車両をベースに、県薬剤師会が薬剤の棚や保冷庫などを用意。新開トランスが車両の運転などを担う。車両は発電機能を備え、通常の幅2・5メートルを5・5メートルまで広げられる。

 県薬剤師会の笠井秀一会長は「阪神・淡路大震災を経験しており、他の被災地で役に立ちたいという思いは強かった」と話した。(長尾亮太)