兵庫県の淡路島特産のレタスが、昨年12月から過去に例がないほど高値が付き続けている。あわじ島農業協同組合によると、例年の2倍以上で、需要が多い年末には10キロ8千円台にもなった。昨秋の台風の影響が大きく、同農協での出荷量は計画の半分程度にとどまっているという。年始の3連休が明け、需要の減少とともに価格も落ち着くとみられるが、それ以降の冷え込みも厳しく、出荷量が例年通りに戻らない恐れもあるという。(高田康夫)

 同農協によると、年末年始に収穫するレタスは、10月上旬から中旬にかけて植え付けられる。今シーズンは植え付け後の同月15日ごろから雨が続き、台風21号が接近した同月22日は南あわじ市内で24時間200ミリ超の雨を観測。多くの畑が冠水し、植え付けたばかりのレタスの根が傷んでしまったという。

 同市内でレタスを栽培する農家の女性(68)は11月中に収穫予定だったレタスが大きくならず、12月下旬に最も小さいSサイズで出荷。例年より価格は高かったが、「肥料をやり、カバーを掛けるなどいくら手間を掛けても大きくならずに大変だった。20年ほどレタスをしてきたが、こんなことは初めて」と話す。

 例年は10キロ3千〜3500円の価格が付けば良いというが、静岡や徳島、香川など他産地も状況は同じといい、11月から価格は例年より高く推移。12月に入っても出荷量は増えず、「需給バランスが完全に崩れ、信じられないほどの値段が付いた」と同農協販売部の出口智康部長。「生産者は良い作物ができず苦労している。価格が高くても喜びにはつながっていない」と話す。

 レタス以外にも、サニーレタスやブロッコリー、白菜、キャベツなど他の葉物野菜も、価格は例年の2倍近くで推移しているという。