暑い日も寒い日も、小雨の日も風の日も、コツコツ足を運んで30年。兵庫県洲本市山手の米津幸子さん(92)が、早朝のラジオ体操出席1万回を達成した。ほぼ毎日休まず参加し続けてたどり着いた大記録。表彰状を受け取ると、「ここまで来るとは思わなかった」とほほ笑み、体操仲間から温かい拍手が送られた。(赤松沙和)

 米津さんはスポーツクラブ21洲本第二に所属。同クラブが朝6時半から開く洲本中央公民館のラジオ体操には、50〜90代の約40人が集まり、和気あいあいと体操を楽しむ。その輪の中で米津さんは「ラジオ体操は長寿の秘訣。早起きをして体操をすると体が軽いし気分も違う」と話す。

 60歳のころ「健康のために」と、友人に誘われて参加するようになった米津さん。いつしか日課になり、休日でも欠かさず通ってきた。しかし今年の冬に体調を崩して入院。「一時はあきらめてしまおうかと思った」と振り返るが「それでも、ここに来たらみんなに会える。1万回を目標に参加を続けた」

 米津さんはつえで体を支えながら、ゆっくりとできる範囲で体を動かす。決して無理をしないのも長続きのこつだ。同クラブラジオ体操部代表の大学義則さん(62)は「つえを突きながらでも健康づくりには十分。元気に来てくれる姿が、みんなの励みになっている」と感心する。

 1冊に300回分の日付と出席サインが記録できる参加カードは、現在34冊目。すべて大切に保管しているという。「続けることに意味がある。当時の友だちはみんな亡くなってしまったけど、自分の足が動く限り参加したい」

 新しい朝が来た♪−。今日もラジオ体操のメロディーに乗せて、米津さんの1日が始まる。