台風21号で浸水被害をもたらした高潮が、兵庫県西宮市内で推定約3・7メートルの潮位に達していたことが14日、気象庁の調査で分かった。1959年の伊勢湾台風で記録した、国内観測史上の過去最高潮位3・89メートルに次ぐレベルという。

 同庁が5〜13日、高潮の浸水被害があったエリアで住民への聞き取りなどの調査を行った。

 神戸地方気象台によると、西宮市の甲子園浜海浜公園では海岸から100メートル離れた園内まで浸水。海岸付近のフェンスに付着した染みなど浸水の痕跡から、高潮が約3・7メートルの潮位に達していたと判断した。今回記録した神戸の過去最高潮位2・33メートルを1メートル以上も上回った。

 高さ5・2メートルの護岸近くの住宅が浸水した芦屋市の南芦屋浜地区では、海沿いの並木の根元で波による浸食を確認。高潮に高波が重なり海水が護岸を越えたとみられる。同気象台は「上陸地点の神戸から東側にあり、強い風が吹き高潮になりやすかった」としている。(金 旻革)