阪神・淡路大震災の災害復興住宅に1人で暮らす入居者のうち、誰にもみとられず亡くなる「独居死」が2018年の1年間に70人に上ったことが11日、分かった。兵庫県警の検視結果を参考に神戸新聞社がまとめた。集計を始めた00年以降、最多だった02年の77人に次いで多く、19年間で計1097人となった。(那谷享平)


 県内に災害復興住宅は計269棟(18年1月現在)ある。復興住宅でも住民の入れ替わりがあるため、70人の中に被災者が何人いるかは分からない。

 70人は44〜93歳で、男性39人、女性31人。年代別では80代が28人で4割を占めた。死因は病死が52人で、入浴中におぼれるなど事故死が5人、自殺が4人。地域別では神戸市の49人が最多で、尼崎、西宮市が各6人、伊丹市が5人だった。

 発見までの時間は、半数の35人が24時間以内。2〜10日が23人で、合わせて8割以上を占めた。神戸市中央区の男性=当時(60)=のケースでは、異臭に生活支援員が気付き、通報を受けて駆け付けた警察官らが遺体を見つけたが、死後約3カ月たっていたという。

 水道などの使用が長時間ないと作動する警報装置や、読まれずにたまっていた新聞などから発見された例もあった。