兵庫県西宮市発注の下水道工事を巡る入札情報漏えい事件に絡み、兵庫県警捜査2課は12日、同市発注の別の工事の入札で設計価格などを業者側に漏えいしていたとして、官製談合防止法違反などの疑いで、新たに同市土木局道路建設課副主査の男(32)=神戸市東灘区=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。既に職員が逮捕されている上下水道局とは別の部局から逮捕者が出たことで、市の組織的な情報管理の在り方が問われそうだ。

 副主査の男の逮捕容疑は2018年8月上旬、同市が発注した同市神原の満池谷墓地の法面補強工事で、落札の下限である「最低制限価格」の算定根拠となる設計価格などを、同市の建設会社「大喜建設」の技術管理部部長の男(51)=公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕=に漏らした疑い。部長の男も12日、法面補強工事に関わる公契約関係競売入札妨害容疑で再逮捕された。

 同市関係者によると、副主査の男は11年に西宮市に採用され、昨年4月、道路建設課に異動していた。情報が漏れた疑いのある工事は18年8月、15社が参加して入札。大喜建設が4073万9800円で落札した。最低制限価格との差は200円だった。

 県警は1月29日、官製談合防止法違反などの疑いで、同市下水建設課職員の男(35)と、部長の男ら大喜建設幹部2人を逮捕。組織的な関与の有無を調べるため、副主査の男からも任意で事情を聴いていた。