神戸市兵庫区の児童館で5月、小学2年の女児(8)が学童保育中、同じ小学校に通う複数の男児に服を脱ぐよう強要されたり、体を触られたりするなどの被害を受けていたことが6日、関係者への取材で分かった。児童館側は女児の家族に謝罪したが、最初に家族に伝えたのは被害発生の翌日になってからだった。市は児童館の指定管理者に運営の改善を指導し、全ての市立学童保育施設に速やかな事後対応や施設内の死角解消などを求める通知を出した。

 関係者によると、女児は5月下旬、児童館の廊下で男児から「殺すぞ」などと脅かされ、服の一部を脱ぐよう迫られた。目隠しをされ、数人に体を触られたという。目撃した別の児童から聞いた児童館は、翌日の職員会議で女児の家族に連絡することを決めた。家族が知らされたのはその日の夕方、母親が別の用件で児童館に電話した時だった。

 女児の父親は、児童館からの連絡遅れを「行為自体も当然許せないが、関わった男児が学校で周囲に話し、広まる可能性もあった」と指摘。通っていた小学校は「重大ないじめ事案と捉え、関わった児童を指導した」とするが、女児は転居、転校した。父親は「被害者側がなぜ引っ越さなくてはいけないのか」と憤る。

 市こども青少年課によると、指定管理者は「女児が被害を受けた時、近くに職員がいたが、遊びだと思って行為に気付かなかった」としている。発生後、児童に目を配る意識を徹底させるよう職員研修を実施し、被害を受けた場所が物陰の空間だったため、別の物を置いて空間をなくしたという。(佐藤健介)