兵庫県丹波市は来年2月に交通系ICカードのICOCA(イコカ)を市内の中学・高校生と65歳以上に無料配布する方針を固めた。市によると、県内では初の試み。29日に開会する市議会7月臨時会に提案する。

 ICOCAは、来春にJR福知山線全線の駅で導入されるほか、市内で運行されているデマンド(予約)型乗合タクシーでも本年度中に使えるようになる。市は無料配布によって、これら公共交通の利用を促進したい考え。

 一方、新型コロナウイルスが流行する中、国は「新しい生活様式」の一つとして電子決済を推奨している。市としては、なじみの薄い世代に電子マネー機能もあるICOCAを持ってもらうことで、電子決済の普及につなげたいという。

 対象は、来年1月1日時点で市内に住所がある中高生約3500人と65歳以上約2万1700人。配布分の作成には約4カ月かかり、来年2月の郵送を予定する。

 市は7月臨時会に提出する一般会計補正予算案に、関連経費6504万1千円を計上した。(藤森恵一郎)