兵庫県警暴力団対策課と灘署などは8日、詐欺の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組の直系団体「杉組」(名古屋市)の組長の男(73)と、同組組員の男(71)を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀して2016年4月28日、組長の男に譲り渡す目的を隠し、神戸市中央区の銀行で組員の男名義の口座のキャッシュカードと預金通帳を再発行させた疑い。銀行は第三者への譲渡を禁じているが、カードなどは組長の男が20年8月ごろまで使用していたという。組長の男は黙秘し、組員の男はおおむね容疑を認めている。

 同課によると、組長の男は山口組で「直参」と呼ばれる直系幹部の一人。組員の男は20年10月以降、組員であることを隠して生活福祉資金や持続化給付金などをだまし取ったとして、詐欺容疑で4回逮捕、起訴されていた。その捜査の過程で、今回の逮捕容疑が浮上したという。