阪急神戸三宮駅直結の「神戸三宮阪急ビル」(神戸市中央区)が26日、オープンした。前身の旧駅ビルが1995年の阪神・淡路大震災で被災し、解体されてから26年の時を経て再生。ただ、新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けて、商業エリアでは多くの飲食店が初日から休業し、新たなランドマークは静かな幕開けを迎えた。

 新ビルは地上29階(地下3階建て)で高さ約120メートル。茶色を基調に、低層階には旧ビルの意匠を思わせるアーチ型の窓を設け、新しさと懐かしさが同居する。阪急電鉄などが2017年、三宮周辺の再整備の皮切りとして建設に着工していた。

 ただ、緊急事態宣言の発令で、37店舗が並ぶ商業エリア「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」では、飲食店を中心に21店が休業を余儀なくされた。雑貨店やスーパーなど一部は、消毒や検温など感染対策を徹底して営業時間を短縮する。

 オフィスエリア(4〜15階)のうち、神戸新聞社などが運営する15階の知的交流拠点「ANCHOR KOBE(アンカー神戸)」は、オープン記念イベントを延期。今後、座席数などを半減して利用を始める。宿泊主体型ホテル「レムプラス神戸三宮」(17〜28階)は通常通り開業した。

 通り掛かった女性(83)=神戸市中央区=は「アーチに昔の面影があって懐かしい。コロナが落ち着いたらゆっくり来てみたい」と話していた。(大盛周平、赤松沙和)