元日本代表で現在は京都サンガF.CでプレーするDF田中マルクス闘莉王選手。今シーズンはDFながら12ゴールをマークし、J2の得点ランキング(8月6日時点)で現在4位につけています。後編では、高校時代の練習についてお伺いしました。

――得意のヘディングはどうやって練習をされていたのですか?
 当てることは誰よりもうまかったんですが、自分の飛んでほしい方向にボールを打つことが出来んかったんですよ。ヘディングの技術はなかったですね。ヘディングの技術はタイミングが良ければいいってことではなくて、どう枠内に飛ばしていくかってことなので、その部分を繰り返し繰り返し練習をしていましたね。

 私の理想は叩くことなのですが、高校3年生までにはなんとか枠内にもっていくことは出来ましたけど、叩けるようになったのはプロになってからですかね。先にジャンプをしたりとか、タイミングを計って相手が飛ばないところで待っていたりしていました。それはそれは、色々とヘディングに関してはトライしましたね。高校3年生になったころにはもう競り合う相手はキーパーだけになっていました(笑)キーパーは手、私は頭といった感じで。

――キックはどうでしたか?

 下手でしたね。巻くボールしか蹴ることが出来なくて、ストレートのボールを蹴れなかったんですよ。本当につくづく思うのですが、よくプロになることが出来たなと(笑)しかも、左足で蹴ることが出来なかったんで、右足ばかりでボールを蹴っていました。でも、ある時、それでは通用しないだろうなと思って。プロで通用するには、色々な種類のボールを蹴れないといけませんからね。なので、そうやって危機感を感じてからはひたすらネットに向かってボールを蹴って練習をするようになりました。ただ、努力していくうちに少しずつですが、うまく蹴れるようになっていくんです。練習によって自分の技術の進歩を感じられたのは本当にうれしかったですね。

 でも不思議なことに、実はこの年になった今でもあの頃と同じように練習することで進歩を感じられる瞬間があるんです。その時は昔と同じ様に嬉しくなります。

――練習するにあたって大切なことは何ですか?
 何が一番苦手なのかを見つけて、それをどうやったら克服できるのかを徹底的に考えていくことが大切だと思います。その上でただ、ひたすら練習をしていくことですね。基本的に人に出来て自分に出来ないことはないと信じて、やるべき事を真摯に取り組むことが重要だと思います。そうすれば大抵の事は出来るようになるはずです。

――今の高校年代のプレーヤーにメッセージをお願いします!
 まずは人間性に磨きをかけること。サッカーをするにしても何をするにしても人間性は本当に重要ですので。そして、覚悟と強い気持ちを持ってサッカーに取り組んでほしいですね。そうすれば、絶対に夢に近づいていけるころが出来ると思います。あとは両親や友人を大切にして下さい!

――闘莉王選手、有難うございました!