J2湘南内定の注目ストライカー・新井光

注目ストライカー・新井が先制ゴール!市立長野が全国大会初勝利

 雨が降り止まないなかでキックオフを迎えた全国高校総体の1回戦が行われた。ふじみ野サッカー場BグラウンドではJ2湘南内定の注目ストライカー・新井光を擁する市立長野(長野)と、プリンスリーグ関東勢の鹿島学園(茨城)が対峙。勝負を分けたのは試合中の修正力だった。

 立ち上がりから中盤での潰し合いが続くが、先に主導権を握ったのは鹿島学園。最前線に入る富岡大智のポストプレーを起点にサイドから攻め込み、相手を押し込んでいく。ただ、クロスの精度を欠き、得点を奪うまでには至らない。一方の市立長野はボールが収まらず、ゴール前になかなか迫れない展開が続いた。「スリッピーなグラウンドだけど、しっかりとボールを繋げないといけない。だけど、前に付けるのを怖がって、プレーが限定的になってしまった」とは芦田徹監督の言葉。アタッキングサードの中に入っていけず、思うようにゲームを進められない。すると、2トップの一角に入っていた新井が堪らず中盤に降りてゲームメイク。ただ、この判断が中盤に厚みをもたらした反面、逆に前線の枚数が少なくなり、攻撃の迫力を欠いてしまう。互いに決定打を放てないまま、前半を折り返す展開となった。

 そして、迎えた後半。先に前半の課題を改善させたのは市立長野だった。ハーフタイムに中盤のポジショニングを微調整。新井が最前線から下がらずともパスを繋げるようになり、ボールの流れがスムーズになる。これでリズムを取り戻すと、後半20分に試合が動く。右サイドを駆け上がった小林恭也が中にクロスを入れると、猛然と走り込んで来た新井が右足でボレーシュート。これがネットに突き刺さり、待望の先制点を生まれた。

 これで波に乗ると、直後の同26分には新井のCKから、最後は稲葉宏貴が頭でねじ込んで試合を決定付ける。終盤は鹿島学園の反撃に遭い、飯塚寿輝也に1点を返された。それでも、何とか最後のところで踏みとどまり、見事に1回戦を突破。2度目のインターハイで全国大会初勝利を手中に収めてみせた。

 

(文・写真 松尾祐希)