U-18日本代表・高橋大悟(神村学園)

薩摩のファンタジスタ・高橋大悟が全得点に絡む

 U-18日本代表・高橋大悟を擁する神村学園(鹿児島)は済美(愛媛)と対戦。14番をエースナンバーとするチーム同士の戦いとなったが、序盤から主導権を掴んだのは神村学園だ。14番を背負う高橋が緩急自在のドリブルに良質なラストパスとシュートを織り交ぜ、相手を翻弄。シャドーの位置から決定機な場面を幾度も作り出していった。すると、6分にその高橋の仕掛けから最後は原田敬史がネットを揺らし、幸先よく先制点を奪う。

 リードを奪って勢いに乗ると、その後も迫力のある攻撃を展開していく。相手が高橋をより警戒したことで逆手に取るプレーも増加。敵を引き付けたことで味方がフリーでパスを受けられるになり、他の選手たちもピッチ内で溌剌とした動きを見せていく。同27分には大山尚一のラストパスを受けた背番号14が左足を一閃。今度は自らネットを揺らし、チームに貴重な追加点をもたらした。

 後半に入っても高橋の勢いは止まらない。同3分には田畑拓武の右クロスを巧みにスルーし、中上黎士のゴールをお膳立て。同12分に相手が退場を出して数的優位になった後も、猛然とゴールへと向かっていく。正確な技術を生かしたクリエイティブなプレーに得点への執着心。最後までプレーの質は衰えず、相手の脅威となった。29分に済美の鈴木高太に1点を返されて迎えた同33分には、PA内でGKを交して角度がなくなるも、巧みにターンをして左足でループシュートを放つ。これが試合を決定付けるチームの4点目となり、終わってみれば2ゴールだけではなく全得点に絡む大車輪の働きぶり。「本当に全国大会の舞台に出たかったし、勝ちたかった」という高橋は、初めて挑んだ全国大会でまずはその名に恥じない活躍ぶりでチームを2回戦に導いた。明日のゲームでも薩摩のファンタジスタから目が離せない。

 

(文・写真 松尾祐希)