サムスン電子が独自のモバイルアプリケーションプロセッサー(AP)開発のための大規模「ドリームチーム」を構成し、本格的な航海に乗り出す。韓国メディア「アジアタイムズ」が報じた。(写真:Galaxy S22ultra=サムスン電子)

ノ・テムン、パク・ヨンイン社長「ツートップ」体系の該当タスクフォース(TF)は2025年にアップル「バイオニック」のようなGalaxy専用APを出すことが目標だ。このような動きは、最近450兆ウォン(約45兆2084億円)の投資を明らかにし、米テイラーでのファウンドリ(半導体委託生産)第2工場着工など、半導体覇権競争に飛び込んだサムスン経営ドライブの一環だというのが業界の分析だ。

25日業界によると、サムスン電子は今年7月、システム半導体およびスマートフォン事業部合作タスクフォース(TF)を発足する。チーム名は「ドリームプラットフォームワンチーム(Dream Platform One team)」と報じられた。

チームの最大の目標は、初のGalaxyスマートフォン専用チップを2025年に商用化することだ。これで「ライバル」アップルの自主開発専用チップ「アップルシリコン」に対抗するという狙いだ。

これはメモリ半導体分野ではグローバル1位だが、非メモリ半導体(システム半導体)では競争力が劣るサムスン電子が出した「秘策」と挙げられる。メモリ半導体およびファウンドリ生産技術力に半導体設計能力まで備えるという「三兎」を追う戦略だ。

TFリーダーはノ・テムンMX事業部長とパク・ヨンインシステムLSI事業部長(=社長)が共同で務める。システムLSI事業部でエクシノスを開発してきた人材とMX事業部で、エクシノスのGalaxyへの搭載を調整してきた人材が大挙投入されるのだ。構成員数だけで1000人以上になるものと観測される。

ただしサムスン電子側は一部メディアを通じて「1000人規模のTFを準備しているということは事実ではない」とし「ノ・テムン、パク・ヨンイン社長がTFリーダーを引き受けるという話も事実無根」と明らかにした。

サムスン電子は2023年と2024年にGalaxy搭載用APも出さないことにした。これはすなわちAMDとのコラボレーションなど、これまで改善に力を入れてきたエクシノスAP開発の保留を意味する。「アップルシリコン」に対抗する独自モバイル専用AP開発に集中するという覚悟だ。

業界のとある関係者は「4月末にLSI事業部のエクシノス独自のチップ設計力量集中のための組織改編があった。今回のTF構成は、それに伴う延長線上と解釈される」と明らかにした。

この関係者は合わせて「ただしGalaxy S23およびGalaxy S24モデルのクアルコムスナップドラゴンチップ単一採用による価格交渉課題、2025年に採用される工程が現在の計画を後押しできるかがカギになるものと見られる」と付け加えた。

サムスン電子のこのような歩みは最近強化している「半導体集中経営」の延長線上という評価だ。これに先立ち、サムスンは今後5年間、450兆ウォン(約45兆2084億円)をかけて半導体やバイオ、新成長IT部門への集中投資計画を明らかにした。

投資核心である半導体分野では新素材および新構造研究・開発(R&D)強化、EUV技術の早期導入、システム半導体の競争力確保などに言及した。サムスン電子はまた、来月に20兆ウォン(約2兆93億円)規模の米テイラー市のファウンドリ第2工場着工も控えている。この着工式には、バイデン米大統領が出席するかどうかも取り上げられているという。

一方、サムスン電子側は独自AP開発「ドリームチーム」に対して「顧客企業と競争力のあるAPを開発するために常時協議を実施中」とし「TFと関連した具体的な内容はまだ確定していない」という立場を表明した。

著者:コリアエレクトロニクス編集部