2ヶ月ぶりに中国封鎖が解除され電子・ディスプレイ業界で下半期業績回復期待が出ている。電子・ディスプレイ企業各社は封鎖期間に生産中断、原材料需給・物流支障、IT完成品需要減少などにより困難を経験した。業界では、工場稼働率の回復と需要回復の間に一定の時差が発生するだけに、本格的な封鎖解除効果は下半期に現れるだろうと見込んだ。韓国メディア「News1」が報じた。(写真:中国上海で住民のQRコードを確認する様子=News1)
原文記事:https://www.news1.kr/articles/?4700917

5日、産業界によると封鎖解除措置以後、上海・昆山などにある主要IT工場は正常操業のための準備に入った。既存操業再開許可企業リストである「ホワイトリスト」に含まれ、一部操業をしていた企業は当局許可の下で稼動率を高めるための手続きを進めている。韓国貿易協会によると、先月末基準で上海市1・2次ホワイトリスト企業1800社の操業再開率は70%だった。1次リストに含まれた666社の90%以上は操業を再開した。

代表的に稼働率の回復が期待されるIT生産拠点は、アップルモニターとマックブックノートパソコンの半分以上を委託生産するクォンタの上海工場、デル、レノボなどのIT製品を作るコンパル昆山工場などだ。iPhoneを生産するフォックスコン・ペガトロン工場も上海と昆山にある。これらの工場は、中国封鎖時期の生産能力(CAPA)が半分以下に落ちるほど稼働率に大きな打撃を受けた。

主要IT工場の稼働率が回復すれば電子・ディスプレイ業界の業績にも息抜きができるものと予測される。上海と昆山にアップル製品を委託生産する工場が多数集中しているが、アップル部品供給網で国内電子・ディスプレイ企業の比重が小さくないためだ。

サムスンディスプレイとLGディスプレイは、iPhone用OLED(有機発光ダイオード)の主要供給会社だ。LGディスプレイはスマートフォン用OLEDのほか、IT用LCDをIT完成品メーカーに供給する。第1四半期基準のIT用LCDの売上比重は48%に達する。サムスン電機は比重が大きくはないが、iPhoneにMLCC(積層セラミックコンデンサ)を供給する。LGイノテックもiPhoneにカメラモジュールを供給するが、アップル向けの売上比重が70%を上回るほど高い。

現地メーカーの生産が再開されれば、国内電子・ディスプレイ企業の納品量も順次増えることになる。ディスプレイ企業の場合、偏光板やPCBなど必須の部品需給も正常化するものとみられる。

ディスプレイ業界関係者は「封鎖緩和で漸進的に工場勤務人員が増え稼動率も上がるだろう」とし、「下半期に入るとロックダウンの影響から抜け出す区間に入ると見る」と見通した。電子業界関係者も「まだ大きな変化が感知されてはいないが予測不可能な対外変化要因が一つ解決されたという点で好材料」と話した。

中国封鎖措置の解除が速度を加えると、大幅に減少したIT完成品の需要も一部回復する可能性がある。封鎖解除効果が本格化する下半期にアップルとサムスン電子、中華圏スマートフォンメーカーが相次いで新製品を発売する。直ちに2週間後には「618ショッピングフェスティバル」に続き、11月には光棍節まで中国最大のショッピングイベントも予定されている。

ハイ投資証券のソン・ミョンソプ研究員は「サプライチェーン支障・中国都市封鎖措置などの要因緩和時、押された生産と消費が回復し下半期以後IT完成品出荷が回復する可能性がある」と分析した。

著者:コリアエレクトロニクス編集部