韓国の代表バッテリー会社であるLGエナジーソリューションとサムスンSDIが、半導体不足および原材料価格上昇など色々な悪材料にもかかわらず、第2四半期(4~6月)にも好業績を継続すると予測された。この中でバッテリー後発走者のSKオンだけが唯一、第1四半期に続き、第2四半期にも大規模な赤字が続くものとみられ、業界の関心が集まっている。韓国メディア「アジアタイムズ」が報じた。(写真:ソウルの鍾路区に位置するSKビル全景=アジアタイムズ)
原文記事:https://www.asiatime.co.kr/article/20220613500316

13日、金融情報分析会社のエフエヌガイドおよび関連業界によると、サムスンSDIの今年第2四半期の予想営業利益は3922億ウォン(約410億円)、LGエナジーソリューションは2645億ウォン(約275億円)と予想した。これはそれぞれ前期比699億ウォン(約73億円)(21.6%)、56億ウォン(約6億円)(2.1%)上昇したものだ。

反面、第1四半期の初期稼動費用などで2734億ウォン(約284億円)という大規模営業損失を記録したSKオンは北米とトルコなど色々な地域に生産拠点を攻撃的に増やしており、第2四半期にも赤字を継続すると予測した。このような傾向なら、SKオンが目標に設定した今年第4四半期の黒字転換は事実上不透明なのではないかという分析が出ている。

これに先立ち、SKオンバッテリー企画室のチン・ソンミ室長は第1四半期カンファレンスコールを通じて「中長期的には生産量増大にともなう規模経済実現などを通じて収益性が次第に改善されるだろう」としながらも「短期的には昨年から持続中の車両向け半導体需給イシューや地政学的リスクにともなうグローバル原材料価格上昇など外部経営環境でリスクが存在する」と説明した。

しかし、SKオンの状況が必ずしも不安なわけではない。SKオンの業績は韓国バッテリー3社の中で最も微々たるものだったが、成長の勢いは最も激しい。SKオンは今年1~4月に販売されたグローバル電気自動車搭載バッテリー使用量順位で141.3%という3桁の成長率で5位に定着し、グローバルバッテリーメーカーへの成長可能性を確認させたという評価だ。

さらに、バッテリー後発走者であるSKオンの攻撃的な事業拡張傾向も目立つ。昨年は米国自動車メーカーのフォード(Ford)と手を組んでバッテリー合弁工場の設立に着手したのに続き、今年はフォード・コーチと共にトルコバッテリー生産合弁法人の新設を推進する。さらに、今年に入って月平均100人以上のバッテリー人材を新規採用し、人材確保にも熱を上げている。

これに対して業界関係者は「SKオンの赤字は市場に常に話してきた部分であり予見されていたことだ。今は外形的な規模を備えて投資に集中する時期」とし、「今備えることができなければ、後で(電気自動車バッテリー市場の)競争が強化された時は、市場で生き残れない状況に対する先制投資的性格がある」と見た。

それと共に「現在、電気自動車市場はバッテリー事業の紹介を超えたそれ以上の拡張段階だ。今から各社ごとにラインナップが徐々に増え、電気自動車バッテリーに対する数量も多くなるだろう」とし、「今、生産能力(キャパ・CAPA)を備えておかないと数量収拾もできないだけでなく、一部数量を受注した場合、価格競争力自体が落ちるだろう」と付け加えた。

著者:コリアエレクトロニクス編集部