ウィズコロナを提言した張文宏氏

北朝鮮の対策は正しい 上海の新型コロナ死者を欧米かぶれが増やしたの続き。

 この投稿で掲載した統計を改めて紹介すると、

人口:上海2490万人、吉林省2375万人、長春853万人、北朝鮮2590万人
確定人数:上海58,000人、吉林省40,000人、長春25,000人、北朝鮮4,770,000人
無症状感染数:上海595,000人、吉林省37,000人、長春23,000人、北朝鮮(未発表)
死亡者:上海588人、吉林省2人、長春0人、北朝鮮74人
確定死亡率:上海1.014%、吉林省0.005%、長春0%、北朝鮮0.002%
感染死亡率:上海0.09%、吉林省0.003%、長春0%、北朝鮮0.002%(未発表のため同上)
2022年のみの統計とみられる。

 投稿で名指しで糾弾されている張文宏氏は、上海の感染症の専門家で、中国政府のゼロコロナ政策を「オミクロン株がまん延する状況では、ゼロコロナは現実的な対策ではない。ウィズコロナへ転換するべきだ」と提言したことでも知られる。

 補足として、中国が定義する確定死亡率とは、症状を発症し、PCR検査で陽性となり、死亡した人の死亡率。

 感染死亡率は、PCR検査で陽性になったが、無症状だったり、医学的な判断で確定者にはカウントされない状態で死亡した人を含めた死亡率と定義している。よって、確定死亡率>感染死亡率となる(中国人医師に確認)。

ロックダウンによる持病悪化や経済苦での死亡はスルー

 要するにこの投稿は、とにかく「新型コロナウイルスによる死亡者だけを徹底的にゼロにする。大切な人民の命を守る」という中国政府の大方針そのものだ。

 それをあくまで個人の1民間人と称するインフルエンサーが、改めて拡散させているということになる。
 特に中国は、ここ数年、米国との対立を深めている。さらには、ウイグル人弾圧や香港での蛮行で経済面で良好な関係だった欧州諸国とも関係が悪化している。

 今、中国政府は反欧米、反西の風潮を強め、それらを内政へ転用して国内統治を強化している。

 そんな中国政府の方針とも息ピッタリな投稿内容となっている。

 中国政府は、長期間にわたる都市封鎖(ロックダウン)や隔離、封鎖によって、通院できず持病が悪化しての死亡や経済苦、メンタルヘルス不良などによる自殺などは一切考慮していない。

 つまり、ただ単純に新型コロナでの死亡率が低い、だから大成功だと国内へ喧伝しているわけだ。

官製インフルエンサーによる世論工作?

 すべての統計を握り、異論は一切認めない。中国共産党の党益になる都合の良い数字だけを発表して統治する。これこそが世界最大の権威主義国の統治スタイルの真骨頂。

 国外の情報へアクセスしない(できない?)多くの一般の中国人は、これらの中国政府の喧伝を信じ込んでしまい「ゼロコロナは正しい」と思うのだろうか。

 日本のインターネット上の、いわゆるネトウヨとは、まったく異なる中国が国策として官製インフルエンサーを使って、コツコツと浸透させている世論工作の一端を垣間見ることができるようだ。