副編集長・長谷部宗介(中島健人)が、横断歩道で突然倒れたところで終了した第8話。この1週間「副編集長は大丈夫なの?」と気が気じゃなかった人も多いのではないだろうか。

そんな中、はじまった第9話。私たちの心配をよそに宗介は驚くほどに元気だった。いや、体調的には元気ではないのかもしれない。でも、彼にとっては過労で倒れたこと以上に、今まですれ違っていた初恋相手・佐藤愛(小芝風花)と結ばれたことの方が大きいのだ。

恋が実った宗介は、もう無双状態。今までのクールで仕事ができて、少々絡みづらい宗介とは違う、「同一人物ですよね?」と確認したくなるくらいのデレっぷりを多く見せた。

お見舞いに来た愛をベッドの中で抱きしめて、「もう無理も我慢もしない。好きな気持ちも、会いたい気持ちも。もう我慢しない」と言いながらのキスは、先週までの宗介からは想像できないくらいの甘々っぷり。そして、ここでの小声が最高にかっこいい。SNSで多く見られた「ドキドキする」との声にも納得だ。

さらに、宗介のデレっぷりは、これだけにとどまらない。編集部員にもいつもより1トーン高い声で話しかけ「企画良かったです」「いつもありがと!」「今日もすごく決まってますね〜」からの口笛。もはや宗介ではなくて、スーパーアイドル・中島健人くんがさく裂していた。

仕事場でもプライベートでも頬緩みっぱなしで、愛ちゃん大好きオーラ全開の宗介くんと、それをまんざらでもなく受け止めている愛ちゃん。「ちょっと、どうしちゃったの?反動がすごくない?」とツッコみたくなるくらいにたくさんキスをして、ラブラブモードに入っていっていたが、考えてみれば不思議なことではない。小学生の頃、道端で頬にキスをするくらいの宗介くんなんだから、両思いなら無双モードに入って当然だ。そう考えたら、今まで気持ちを抑えて紳士に振る舞っていたことのほうがすごいことのように感じた。

もう「とにかくおめでとう!最後まで幸せでいてほしいです!」ということだけは声を大にして言える。

プライベートでは順調だが、仕事では大きすぎるプレッシャーを背負っている宗介。最後だから楽しもうと笑顔を見せる一方、誰もいないオフィスを見渡して「MOSTを守りたかった」と本音を漏らし、目にたまった涙が一筋流れだすシーンは、多くの視聴者の涙を誘っていた。

結局、宗介はただただ不器用なのだ。素直に愛と接することができないのも、編集部員に厳しく当たってしまうのも、いじわるだからではない。「どうにかしなきゃ」との思いが先行してしまっていただけで、心の中ではしっかりと愛情を持っていたのだ。

フラれた側の樋口先輩(赤楚衛二)についても触れておきたい。正直、目の前で大好きな人とラブラブしていたら…自分だったら堪ったもんじゃない。何かしらの理由をつけて2人と同じオフィス空間から離れたくなっちゃうし、副編集長に対しては「今まであんな態度だったのに」とちょっとイラッとしてしまうだろう。

それなのに樋口は「気使わなくていいから。なにがあっても俺たちは良き仕事仲間に変わりはない。だろ?」と愛に伝える。少し寂しげな瞳でありながらも、好きだった相手を安心させようとほほ笑む表情。その後の「思い出ゲット」で満面の笑みを見せるところまで含めて最高だ。

そして、物語のラストで、樋口は大きな賭けに出る。泣いている副編集長と、それをなだめる佐藤愛の気持ちを察し、一世一代、自分が今まで秘密にしてきたことを告白をしたのだ。このシーンにSNSでは「まさかの展開!」「樋口くん、副社長じゃなくてそっちか…!」と驚きの声があがっていた。

でも、私は伝えたい。「樋口くん…本当にそれでいいの?人の幸せを思うあなたはとってもステキだけど、もう少し自分を大切にしてね」と。

どうか、物語が終わるまでに樋口くんのハッピーエンドも見たい…。そう思うかのきれファンは私だけではないはず。いよいよ来週、泣いても笑っても最終回。宗介と愛、樋口、梨沙(佐久間由衣)、MOST編集部…みんながみんな幸せになることを願いたい。

 

文:於ありさ

 

ドラマ『彼女はキレイだった』はカンテレ・フジテレビ系にて毎週火曜よる9時より放送中

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