3月25日午後、カンテレ『ウラマヨ!』で、国内外の売上1078億円、世界を股にかける即席めん企業「エースコック」の裏側をのぞき見。社長の“あるモットー”を信じた結果、まれに個性の強すぎる商品が発売されてしまうということが判明しました。
今回の番組は「有名企業のウワサを検証 エースコック編」と題し、人気ブランド「スープはるさめ」で新たに発見された食べ方や、「ワンタンメン」の人気店とのコラボなど、聞こえて来た様々なウワサについて検証しました。
エースコック代表取締役社長・村岡寛さんのモットーは「やり過ぎぐらいがちょうどいい!」。しかし、取材を進める中で聞こえてきたのは「社長のモットーを信じて、本当にやり過ぎてしまった商品があった」というウワサ…。
それについて確かめるべく、スタジオに登場した常務取締役マーケティング本部長で、社長のご子息でもある村岡寛人さんにMC・ブラックマヨネーズの2人が真相を直撃しました。
すると「年間で150品ぐらい、毎週のように新商品を出してますので、中には新規性を求めすぎてちょっとやり過ぎてしまう商品もございます」とあっさり認める村岡さん。中でも、特にやり過ぎてしまって今は販売していない、いわば“やり過ぎちゃった四天王”があるとのこと。
その1つ目が「スーパーカップ1.5倍 ラッキーカロリー777 豚骨醤油ラーメン」。この魅惑的な名前にひと際テンションが上がったブラマヨ吉田さんは「俺とかパチンコ・パチスロ好きなヤツは、とりあえず一旦買いますよね」と激推し。
商品の特徴について、村岡さんは「大型カップは500kcalぐらいなんですが、さらにハイカロリーな商品をということで、脂をどんどん増やしていきました」と開発の過程を明かした上で、「おいしく仕上がって結構売れましたが777kcalに合わせるのが非常に大変で…。何度も分析・調整をしたので、こだわり過ぎて後悔しています」と説明し、開発コストをかけ過ぎてしまったことが反省点だったと振り返っていました。
2つ目は、見た目もそのままな「BEER[ビア]焼きそば」。“夏の美味しいビールと一緒に食べられる焼きそば”を目指して作った商品でしたが、村岡さんいわく「縦長の形を活かしてビールジョッキみたいなデザインにしました結果、ビールに似せ過ぎて、ちょっと何の商品かよく分からないものになりました」
それを聞いた吉田さんが即座に「確かに!ビールに合うも何も、もうビールやもん」とパッケージにツッコミを入れ、村岡さんも「それでビール味ではなくてスパイシーカレー味なので、販売店さんに『これじゃ分からないね』ということで、なかなか取り扱っていただけなかった商品です」と内幕を明かしました。
さらに、透明なコーラなどが流行っていた頃に発売した「スーパーカップ1.5倍 クリアテイスト ほぼ透明な!?スパイスカレー味ラーメン」は、おいしさが伝わらないほど透明にこだわり過ぎてしまった商品。また、ラーメンと油そば2つの食べ方で楽しめる「2WAY どっちーも」は、パッケージのデザインを凝り過ぎてしまった結果、「どんな商品か分かりづらい」と、あまり売れなかったとのことでした。
ちなみに、商品の発売にOKを出していた役員たちの反応については、「本当はダメだった商品を分析した方がいいんですが、当社はどちらかというと『まぁがんばったね』ということで(笑)」と笑い、切り替えを大切にする社風もあると紹介した村岡さん。
“やり過ぎちゃった四天王”の発表を受け、小杉さんから「でもその精神は受け継いでいくんですよね?」と尋ねられると、「今後はやり過ぎ精神をもっと研ぎ澄まして、世界を驚かせるような商品を作り、美味しい幸せを届け続けたいと思っています」と宣言。
これに対して「絶対に世界に届く商品できますし、やり過ぎた商品が貯まったらまた来てもらっていいですか?」と、おもしろエピソードの数々にさらなる“やり過ぎ”をも期待してしまう小杉さんだったのでした。
(関西テレビ3月25日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)