歌舞伎界を代表する女形で人間国宝の坂東玉三郎さんが10月31日から11月5日まで、熊本県山鹿市の八千代座で公演を行う。

 「映像×舞踊公演」と銘打ち、過去の映像と合わせて「京鹿子娘道成寺[きょうがのこむすめどうじょうじ]」「鷺娘[さぎむすめ]」などを踊る、新たな試みに挑戦する。都内で取材に応じた玉三郎さんは「八千代座だからできる“お楽しみ”だと思う。映像とのシンクロが見ものだが、面白いものにしたい」と意気込みを語った。

 恒例の口上も行い、踊りの解説も加える。映像は約10年前に歌舞伎座などで撮影されたもので、八千代座には新たな大スクリーンをしつらえるという。

 玉三郎さんの八千代座公演は1990年にスタートし、250回を超えている。「27年もやり続けているので、出し物を考えるのが難しくなった。同じ演目ではお客さんの目も新しくならない。初めての試みだが、気楽に見てもらえるのではないか」と話した。

 1日2回公演で、昼の部(正午開演)は「京鹿子娘道成寺」、夕の部(午後4時開演)は「稲舟」「鷺娘」。最終日は昼の部のみ。SS席1万2千円、S席1万円、A席8千円。チケットは26日から販売する。問い合わせは公演事務局TEL0968(43)2000。(清田幸子)