兵庫県の男児が毒ヘビにかまれて一時、意識不明の重体となったが、男児がかまれたとみられるヤマカガシは熊本県内にも広く生息。専門家によると、性格はおとなしく必要以上に怖がることはないが、死亡例もあるため、「かまれたら必ず病院を受診して」と呼び掛けている。

 九州両生爬[は]虫類研究会の坂本真理子事務局長(理学博士)=西原村=によると、県内で生息が確認されている毒ヘビは、ヤマカガシとマムシの2種。ヤマカガシは白、黒、オレンジ色のまだら模様が特徴で、体長1メートル前後。餌のカエルが多い水田周辺でよく見られるという。

 マムシの毒腺が口の前方にあるのに対し、ヤマカガシは口の奥。このため「指がすっぽり奥まで入らなければ、かまれても心配はほぼない。攻撃してくることも少ない」という。

 しかし「ヤマカガシは、かまれた直後は痛みや出血がなくても、数時間後に頭痛とともに容体が急変することがある」と坂本さん。森林周辺に生息するマムシよりも、人里近くにすむヤマカガシの方が遭遇する機会が多く注意が必要だ。

 ヘビにかまれた時の対応について熊本市消防局救急課は、「毒ヘビかどうかの見極めは難しい。毒が体内に回らないよう安静にした上で、必ず病院へ」。口内炎などから毒が体内に入る恐れがあるため「毒を口で吸い出したりしないでほしい」と呼び掛けている。(松本敦)