九州に接近中の強い台風5号について、熊本地方気象台は5日、県内は6日昼すぎから球磨地方など県南が暴風域に入り、6日夜に最接近すると発表した。強風域が抜けるのは7日夕の見通し。

 雨は6日午後6時までの24時間で200ミリ、6日は1時間に70ミリの非常に激しい雨を予想しており、熊本地震で揺れの強かった地域には土砂災害への警戒も呼び掛けている。

 6日の波の高さの予想は、外海4メートルでうねりを伴う。内海2メートル。天草市では、漁業者が船を四方からロープで固定したり、船同士をロープで結び付けたりしていた。旧牛深町漁協前の岸壁には大きな漁船が並んだほか、海中展望船乗り場近くの湾奥には小型漁船がびっしりと並んだ。

 暴風の影響が懸念される人吉球磨地方では、人吉−湯前間を走るくま川鉄道が6日の始発から運転を見合わせる。あさぎり町では、住民団体が7〜8日に予定していた国指定文化財「りゅう金獣帯鏡」について学ぶワークショップが延期。人吉市中青井町の「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868」は6日の臨時休館を決めた。

 天草エアラインは5日、強風の影響で天草−福岡間の1往復2便を欠航。6日の全便欠航も決めた。JR九州は6日、一部の在来線で始発から運転を見合わせる。県内を発着するフェリー各社も全便の欠航を決めている。