リンドウの栽培が盛んな熊本県阿蘇市一の宮町荻の草地区で、お盆用の出荷が最盛期を迎え、生産農家が摘み取り作業に追われている。

 標高約750メートルの同地区は、冷涼な気候を生かし、四十数年前に栽培を開始。JA阿蘇によると、現在7戸が約6ヘクタールで栽培し、県内のほか鹿児島、長崎などに年間約70万本を出荷している。生産規模は九州屈指という。

 1ヘクタールで栽培する同JA荻の草りんどう部会長の井野寿一さん(52)方では8日、一家5人が約5千本を摘み取り、選別作業に励んだ。

 台風5号の影響はなかったが、梅雨明け後に雨が続き、生育は遅れ気味という。井野さんは「光沢ある花作りを目指し、丹精して育てた。鮮やかな紫色を楽しんでほしい」と話した。出荷は10月末まで続く。(岡本幸浩)