熊本県八代市の八代工業高の3年生が、電気やガスが無くても温かい食事を作ることができる災害用調理こんろを2基製作。8日、地元の植柳校区住民自治協議会と中華料理店「太[タ]楼[ロー]」に寄贈した。

 太楼代表の武部小太郎さん(32)が、熊本地震での炊き出しの経験から「ガスや電気を必要とせず、どこにでも持ち運べる調理用こんろができないか」と同校に相談。機械科3年の7人が課題研究で取り組むことにした。

 災害用調理こんろは高さ約73センチの円筒形。ガソリンスタンドから譲り受けたオイル缶2個を縦につなぎ、中にL字形のステンレス排気筒を断熱材と共に埋め込んだ。横に突き出た部分にまきを入れて点火し、円筒の上部に鍋などを置いて料理する。

 武部さんは「火力も十分で大鍋が使え、大人数の炊き出しに対応できる」と太鼓判。植柳校区自治協の鑄山元生会長(69)は「早速、訓練を兼ねて地域の祭りでご飯を炊いてみたい」と喜んだ。製作した吉川大貴さんらは「バランス良く丈夫に作った。災害時、温かい食べ物で安心してほしい」と話している。(平井智子)