南関町から熊本市まで約50キロの豊前街道を歩いて目指している県内外の小中学生74人が9日、屈指の難所「腹切坂[はらきりざか]」(和水町)に挑んだ。雨が降る中、励まし合いながら険しい登り坂を越えていった。

 自然や歴史を体感し、たくましい心身を育もうと、NPO法人「自然を愛する会JOC」(熊本市)が毎年開催し、14回目。参加者は8日に南関町を出発し、3泊4日の日程で小学校などに寝泊まりしながら11日午後の熊本城着を目指す。

 腹切坂は武士がここで切腹して果てたとの伝説が残る。三度がさにポンチョ姿の子どもたちは、坂を登る前にスタッフから名前の由来を教わり、未舗装の足元に気を付けながら元気よく歩を進めた。

 豊前街道を初めて歩いた阿蘇市の二子石諒斗[りょうと]君(内牧小6年)は「腹切坂は急だけど短くて簡単に登れた。雨が降ると涼しいので歩きやすい」と笑顔だった。(前田晃志)