熊本市は9日、東区の市営健軍自転車駐車場の地下室で有害化学物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)を使った電気機器4台が見つかり、室内にたまっていた水からも低濃度のPCBが検出されたと発表した。下水道法上の排水基準は下回っており、健康被害の報告はないが、市は半径80メートル以内にある井戸の水質調査を実施する。

 PCBは人体で蓄積され、健康被害を引き起こすなど毒性が強く、特別措置法に基づき無害化処理が進められている。市は熊本地震の被災状況調査をした今年4月まで、PCB含有機器の所在を把握していなかった。

 市土木管理課によると、4月の調査でコンデンサー(蓄電器)と変圧器計4台を確認。その後、7月までに約150平方メートルの地下室に深さ約20センチの水がたまり、1リットルあたり0・0017ミリグラムのPCBが検出された。機器のPCBが漏れたとみているという。

 駐輪場は健軍商店街の近くにあり、地上3階、地下1階で鉄骨・鉄筋コンクリート造り。1971年に建てられた民間のボウリング場を96年に取得し、98年に駐輪場として地上部分を改築。地下室は使用していなかった。

 駐輪場は6月から閉鎖中で、市は早急に機器の撤去や排水処理を進める。同課は「PCB処理に動きだしたところだった。現時点で人体に影響を及ぼす量ではない」と説明している。(酒森希)