サントリーホールディングスは9日、熊本地震で被災し、休業中の九州熊本工場(嘉島町)内のビアレストランを閉鎖し、来春からイベントスペースとして運用する方針を明らかにした。

 レストランは近年、利用が減っており、同社は「イベントスペースにすることで、幅広い交流を図れる施設にしたい」としている。

 同社によると、レストランは、九州熊本工場の稼働に先駆けて1996年、小規模なビール生産設備を併設して開業。鉄筋コンクリート造り一部2階建てで、建築面積は約900平方メートル。約200席あり、自社のビールや県産食材を用いた料理を提供していた。

 同工場の稼働翌年の2004年には10万人が訪れたが、その後、利用者が減少。リニューアルした15年は7カ月で1万7800人だった。

 16年4月の地震では、壁や窓などが損壊。今年2月にレストラン内にあった業務用ビールの生産は再開したが、飲食部分は休業したままだった。

 今後は、業務用ビールの生産は継続し、建物の残る約660平方メートルと隣接する芝生広場をイベントスペースにする考え。ステージの有無など施設の具体像は県や嘉島町などの意見を聞いて検討するという。(猿渡将樹)