熊本地震で発生した災害廃棄物が熊本県内で不法投棄された件数が、2016年度は34件に上ったことが9日、県と熊本市のまとめで分かった。不法投棄全体(191件)の2割弱を占めた。

 熊本市を除く県内の災害廃棄物の不法投棄は31件。県が同日開かれた対策会議で報告した。26件が家屋解体で出た廃棄物で、うち3件は公費解体によるものだった。保健所の管轄別では、菊池が10件で最も多く、宇城(7件)、御船(6件)と続いた。廃棄物全体の不法投棄は108件だった。

 一方、熊本市の不法投棄件数は83件。うち3件が災害廃棄物だった。

 県と市町村、県警などは今年6月、被災家屋の解体に伴う不法投棄のパトロールを実施。その結果、89件で不法投棄の疑いがあるという。内訳は集計中だが、「災害廃棄物の割合はそれほど多くない」(県循環社会推進課)とみている。(田上一平)