産山村山鹿の平川阿蘇神社の境内にそびえるスギの幹に、人の顔そっくりのこぶが現れ、氏子らの間で「神様の化身ではないか」と話題になっている。

 スギは高さ約35メートル、幹回り約5メートル。ご神木ではないが拝殿のすぐ脇に立ち、樹齢700年以上という。こぶは地面から約2メートルの位置にあり、横約1.3メートル、縦約1.5メートル。両目はくぼみ、耳たぶ、鼻の部分が膨らんでいる。

 近くに住む氏子総代の碓井文成さん(77)によると、こぶは戦前からあったが、住民らが意識することはなかった。氏子で農業の高橋孝徳さん(66)が5月に気付いた。

 「人の顔そのもので驚いた。垂れた頬や団子鼻が大相撲の高安関に似ている。境内が暗くて凹凸が分かりにくく、今まで誰も気付かなかったのではないか」と高橋さん。

 熊本地震で同神社は、神殿前の石灯籠が倒れるなどの被害が出た。20日の秋祭りを前に碓井さんは「村の子どもたちが減って寂しくなっているが、神様には温かく見守っていてほしい」と話した。(岡本幸浩)