足手荒神さん」として親しまれる嘉島町上六嘉の甲斐神社で15日、例大祭があり、参拝客が手足のけがや病気の治癒を願った。

 同神社は、戦国武将で御船城主の甲斐宗立と父宗運を祭る。宗立が肥後国衆一揆に敗れ、大けがをした際、住民から手厚い看病を受け「手足の病に悩む人の守り神になる」と言い残したことが由来とされる。

 熊本地震で全壊した神殿と拝殿はまだ復旧しておらず、仮の神殿で多くの参拝客を出迎えた。小雨の中、訪れた人は木札に「ひざの痛みがなくなりますように」「熊本城マラソン完走できますように」などと願い事を書いたり、木彫りの手形や足形で患部をさすったりしていた。

 50年近く参拝を続けているという熊本市東区の野間口国男さん(80)、慶子さん(80)夫妻は「おかげさまで大きなけがや病気は一度もない。今年も家族の無事を願いました」と話した。(久保田尚之)