古代の人食いザメがよみがえり、熊本県小国町の温泉客を次々と襲う─。映画「温泉シャーク2 九州大決戦(仮)」の撮影が6月上旬、町内各地であった。俳優の勝野洋さん(75)と、漫才コンビ・からし蓮根の杉本青空さん(31)=共に同町出身=も出演し、映画を盛り上げる。

 「温泉シャーク」は、どう猛なサメに立ち向かう温泉街の人々を描く特撮パニックアクション映画。静岡県熱海市が舞台の第1作(2024年公開)は、温泉とサメというこれまでにない組み合わせが話題を呼んだ。

 第2弾の製作費を募ったクラウドファンディングは1カ月ほどで約3千万円を集める人気ぶり。永田雅之プロデューサー(52)の出身地の九州でロケ地を探す中、温泉の町として歴史がある小国町に白羽の矢が立った。

 ロケは杖立温泉や、わいた温泉郷、町役場周辺であった。杖立温泉では6、7の両日、勝野さんや、からし蓮根の杉本さんと伊織さん(31)=熊本市出身=らが撮影に臨んだ。エキストラ約40人も全国から参加。前作を50回以上見たという大分市の小学1年、秋月誉礼さんは「役者さんが近くにいて緊張した。完成した時に自分がサメに食べられているか楽しみ」と笑顔だった。

 杖立出身で、重要な役柄を演じた勝野さんは「(地元に)映画撮影で来るとは思わなかった。私が育ってきたドラマとは違う雰囲気の映画だが、作品に貢献したい」と話した。

 「温泉シャーク2」は26年公開予定。永田プロデューサーは「記憶に残る面白い映画を作ることで、小国町の魅力を伝えたい」と力を込める。(田代智也)