子どもが夜遅くまで起きていても、朝はゆっくり寝ているし、お昼寝もしているから睡眠時間は十分取れている、と考えるのは間違いです!
子どもの成長や心身の健康を考えれば、「早寝早起き朝ごはん」は欠かせないポイント!
今回は、その理由や実践方法についてまとめてみました。

2歳児のおよそ3割は夜10時以降に就寝!­

平成22年度厚生労働科学研究費補助金 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業「幼児健康度に関する継続的比較研究」(研究代表者 日本小児保健協会 衞藤隆)によると、午後10時以降に就寝する子どもの割合は
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1歳6ヵ月児 … 30%
2歳児    … 35%
3歳児    … 31%
4歳児    … 26%
5-6歳児   … 25%
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となっています。
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この結果によると、1歳6ヵ月児から3歳児までは、全体のおよそ3割が午後10時以降に就寝していることになります。
これは、昼寝をしていて、生活リズムがまだ整っていないことも原因のひとつですが、母親がフルタイムで働いている場合も就寝時間が遅くなる傾向にあるようです。

夜寝るのが遅いと成長ホルモンや自律神経に影響?!

子どもにとって“睡眠”が大事なのは、成長ホルモンの分泌に関係があるから。
というのも、成長ホルモンが分泌されるピークは、夜10時から翌朝2時までの間と言われています。
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「夜9時から12時に最も多く分泌される」というデータもありますが、いずれにしても、夜10時頃には“深い眠り”についていたほうが理想的ということに変わりはありません。
それは、深い眠りに入るまでに2時間ぐらいかかるため、就寝時間が遅いと成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまう可能性があるからです。
そのため、理想的な就寝時間は夜8時ごろ。遅くとも夜9時には寝る習慣をつけたいですね。
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また、夜遅くまでテレビやインターネット、ゲームをして神経が高ぶった状態が続けば、自律神経が乱れ、情緒不安定になったり、心身の不調を訴えったりする機会が増えます。
睡眠の問題が発達障害を引き起こす原因となっていることもあるので、規則正しい生活を送ることはとても大切なのです。

早寝早起きは子どもの成長に欠かせない!

夜、暗くなると分泌されるホルモンに「メラトニン」というものがあります。
メラトニンは、性的成熟の抑制(必要以上に早く思春期が訪れないようにすること)や睡眠の誘発作用、老化防止や抗がん作用もあるといわれています。
このメラトニンは一生のうちで1歳から5歳のうちが最も多く分泌されるため、この時期を「メラトニンシャワー」と表現する言葉もあるほど。
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しかし、子どもが夜更かしをしていると、明るい環境の中で夜を長く過ごすことになり、メラトニンの分泌が抑えられてしまいます。
また、たとえ眠っていても、明るい電気の下では分泌されにくいので、できるだけ暗い部屋で寝かせることが大切です。
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一方、「早起きすること」がいいのは、三大神経伝達物質のひとつ「セロトニン」が朝陽を浴びることで活発に分泌されるからです。
セロトニンには心のバランスを整える作用があり、不足すると…
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・集中力がない。やる気が出ない。ボーっとしやすい
・怒りっぽく、キレやすい。イライラする
・疲れやすい。ストレスが貯まりやすい
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といった症状が表れやすくなります。
つまり「早寝早起き」は、子どもの成長に欠かせないポイントなのです。

「早寝早起き朝ごはん」を実践するポイントとは

小学生の場合、寝坊すると時間的な余裕がなくなり、朝ごはんを食べないまま登校したりなんてこともありますよね…。
しかし、朝食で得られるエネルギーがなければ脳が働かず、学習には集中できません。
「朝食をしっかりと噛んで食べる」という行為そのものが、頭や体を起こすキッカケにもなります。
ちゃんと朝ご飯を食べられるようにするには、早寝早起きが大前提になるのは言うまでもありませね。
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「早寝早起き朝ごはん」を実践するためには、以下のようなことがポイントとなります。
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・昼寝は短時間にして3時間以上はしないようにする
・寝る直前に熱いお風呂に入らない、食事をしない
・日中は屋外で体をしっかり動かす
・寝室は暗めにして、静かな環境にする
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そして、「睡眠が子どもの成長には重要であることを頭に入れ、親の都合で遅く寝かせない」ことも忘れてはならない点です。
とくに、母親が働いていて帰宅時間が遅かったり、上の兄弟が塾や習い事で夜も出かけていたりすると、乳幼児も一緒に就寝時間が遅くなってしまいやすいので注意しましょう。
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<プロフィール>
けんざきゆり
webライター
2人の子どもを子育てする傍ら、新聞社での記者経験を生かして幅広いジャンルの記事を執筆中。結婚、子育てにまつわるライフスタイルの記事を得意としつつ、美容や音楽、流行のものなどにも好奇心を働かせ積極的に執筆活動を続けている。
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