マンションでも一戸建てでも、洗面脱衣室はあまり広くないのが一般的。それなのに、タオルやシャンプー、洗濯用品など、しまいたいモノって多いですよね。

ライフオーガナイザーの森麻紀さん宅でも、洗面所の収納力は悩みの種。収納スペースがほとんどないため、工夫しないとモノが収まらないのだそう。

「以前のマンションでは洗濯機の上に収納がありましたが、今のアパートにはありません。洗濯機を囲むタイプのスチールラックも検討したけれど、圧迫感がありそうで……」

大きな家具を増やさずにモノを納めたい!洗濯や掃除もしやすくしたい!と考えた森さん。試行錯誤を経てたどりついたのは“吊るす収納”でした。

実際に詳しく見せていただくと、こんなところにコレが!?という斬新な吊るしワザがいっぱい!今回は、洗面所に隠されたプロの収納テクをお見せします。

収納術01:

ミニ突っ張り棒&S字フックでハンガーを収納


この写真、どの場所かわかりますか?実は浴室の扉と洗濯機のすき間なんです。

「わが家では浴室乾燥で洗濯物を乾かすので、洗面所にハンガー置き場がマスト。そこで、この幅にぴったりの突っ張り棒を探して、洗濯用のハンガーを掛けることにしたんです」

森さんには花粉などのアレルギーがあり、洗濯物を外干しできない事情があります。そんなとき100均で見つけたのが、18〜30cmに調節できるミニ突っ張り棒。この長さがすき間にジャストサイズでした。


洗濯機の裏側なので、洗面室に入ったときには見えません。

「こんなふうに死角を使うと、少しでもすっきりした印象になりますよ」

もうひとつのハンガー置き場は、洗面台の前面。こちらでは吊るす収納にS字フックを使っています。

フックは無印良品の「横ブレしにくいS字フック」。このスリムな形がポイントで、フック自体がもっと幅広だと、ハンガーの肩部分が引っかからないのだそう。

\引っかからない/

\引っかかる/

「もっと厚みのあるフックもNG。扉の上に取りつけたとき、扉が閉まらなくなってしまいます」

洗濯機の側面収納にはマグネットのフックを活用。100均のマグネットフックにはピンチハンガーを、山崎実業のマグネットタオルハンガーには雑巾を掛けています。こんなすき間も見逃さずにフル活用しています。


収納術02:

お子さんも家事の即戦力!手の届く高さにポールを設置


洗濯機の前面にもポールがつけてあるのを発見。この微妙な高さ、いったい何に使うのでしょうか?

「これは小3の娘のお手伝い用。もうだいぶ大きくなりましたが、もっと小さい頃から家事をサポートしてもらっていたので、手の届く高さに取りつけたんです」

森家ではお子さんが家事の即戦力。洗濯物を干したり畳んだりと、危なくない家事はほとんどお手伝いしてくれます。

この高さなら、お子さんが洗濯物をかけるのもラクラク♪

洗濯物を掛け終わったハンガーは、ママが浴室へ移動。スムーズな連携プレーで、洗濯→物干しがあっという間に終わります。お子さんにとってお手伝いしやすい環境をつくることが、ママの家事ラクにもつながっているんですね。

収納術03:

吊るしたポリ袋をゴミ箱として活用



お風呂や洗面所は、髪の毛などのゴミが出やすい場所。でも、洗面台回りや床にゴミ箱を置くとスペースが狭くなり、掃除をするときも邪魔になりがちです。

「わが家もゴミ箱を置きたくなくて、代わりに取り入れたのがひも付きのポリ袋。束のまま洗面台の前面にフックで引っかけて1枚ずつ使っています」

コロコロで床を掃除したあとも、粘着テープをはがしてポリ袋にポイ!


「水回りで出るゴミは細かいので、大きなゴミ箱はいらないんですよね。ポリ袋はそのまま捨てられるのも便利♪ゴミ箱にゴミ袋をセットする手間もいらないのでおすすめですよ。ゴミは週1回くらいのペースで回収しています」

同じタイプのポリ袋が、浴室の入り口のそばにも。こちらはやや小さめサイズで、お風呂で出た髪の毛などの“ちょい捨て”に使います。

お風呂から手を伸ばすだけで使えるのがポイントです。
「お風呂の排水口の髪ゴミを取るのを後回しにしがちだったのですが、ポリ袋を出入口すぐの所に吊り下げるようになったことで、こまめに排水口の掃除をするようになりました」

ポリ袋はどちらも200 枚で数百円のもの。森さんは生協やホームセンターで購入しています。安い・場所を取らない・回収がラク、と3拍子揃ったポリ袋ゴミ箱。いますぐ実践できるアイデアです。

デッドスペース使いの達人がおすすめする“吊るす収納”の極意とは?

洗面所という限られたスペースの中に、さまざまな種類の生活用品がきちんと収まっている森さん宅。“吊るす収納”というアイデアはどこから生まれたのでしょうか。

「吊るす収納は狭い場所ほど効果的だと思います。家具を入れるとますます手狭になるし、床に置くと掃除のたびにどかすのが大変。空中に吊るしてしまえば、どちらの問題も解決できるんです」

壁面や洗濯機の周り、洗面台の前面などは、実はデッドスペースなんですよ、という森さん。フックや突っ張りポールなどを活用すれば、余っている平面が収納スペースになる!という考え方です。

「特にこの収納法がおすすめなのは、死角を利用した場所やお客さまの目につかないプライベートスペースです。目につく場所の場合は、色数を抑えたり、色をそろえたりすると生活感が出にくいように思います。ぜひ試してみてくださいね」


ライフオーガナイザー® 森麻紀さん
ご主人と長女(9歳)の3人で名古屋市にお住まい。2008年に結婚し、それまでの収納下手を見直すことに。2013年にライフオーガナイザー®の資格を取得。「家事のイライラが子どもに向くことがなくなりました」。現在は片づけサポートのほか、自宅でお片づけ講座を開催。
ブログは「今のくらし これからの生活」

森麻紀さんの投稿はこちら

 

▼森真紀さんのほかの収納記事はこちら!
https://kurashinista.jp/column/detail/4427

取材・文/後藤由里子
撮影/柴田和宣(主婦の友社)