その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。

今回は、あまり漢字では書かないけれど知っておきたいこちらから。

それぞれの漢字は超簡単なものばかりなのに組み合わさると読み方が…。 難読漢字のパターンのひとつですよね。

これ、普通に読めば「さんわつち」とか「みわど」など?ですよね。そうとしか読めません。が、違います。

字面からは全く想像できない読み方なので、これまでの人生で、どこかで意識して「へ〜」と思ったことがなかったら恐らく正解は難しいはず。

ヒントになるとすれば、「土」でしょうか。でもいまの「三和土」の姿からは土って想像しにくいんですよね。

土が関係あるとすれば、「も〜、どこで遊んできたの!」なんて、どろっどろの子どものナニをアレしないといけないようなケースが浮かびます。


どろどろの靴、洗うのいやですよね…


ちなみにこの読み方は、「三和土」を仕上げる工程で行われる作業に由来しているそう。そして当てられた漢字は、その素材から持ってきたようですね。


それではもう正解を見てみましょう。

正解は…

【三和土=たたき】です。

と読み方は分かったものの、そもそもたたきって何かという人もいるでしょう。「三和土」というのは、玄関の、靴などを脱いでおく床面のことです。

昔はあの部分がふつうにたたき固められた土だったそうですが、現在の「三和土」はコンクリートだったりタイルだったりしますよね。


全然「土」ではありませんが、これも「三和土」。


「三和土」という漢字は、土に消石灰とにがりを混ぜてたたいてすべすべに固めた「三種類がミックスされた土床」の意味から来たのでしょう。

子どもの遊びの王道「泥団子」づくりなども、この手法に近いですね。泥を固めてみがいてツルピカにするあれです。


では二問目です…

土シリーズです。そして漢字が意味から当てられているのも「三和土」といっしょ。ただ違いは「混凝土」は外来語というところ。元は英語で、音からも納得の行く読み方です。

意味を知ればきっと、このセンス、なかなか… とつい上から感心してしまいますよ。

難読漢字の由来というのは、はっきりしないものが多い中、この「混凝土」には名付け親がいるんです。明治、大正期に活躍した、「港湾工学の父」と呼ばれる土木工学者、廣井勇(ひろい・いさみ)氏の発案だと言われています。

何かを「混」ぜてかためた(『凝固』などの『凝』)「土」。もう、あれしかないですから。ぴったりです。たぶんもうお分かりですね。実はこのページの少し上のほうにも出てくるんです。

正解は…

【混凝土=コンクリート】です。



インダストリアルなインテリアにはマストな「混凝土」。


コンクリート、近代建築には欠かせない素材ですね。

この「混凝土」の漢字表記、日本では現在ほとんど使われていませんが、中国では今でもこう表記するのだそうです。

漢字の流れ的には、中国→日本というものがほとんどなのですが、「混凝土」については逆になるわけで、ちょっと興味深いことがらです。


では次回をお楽しみに…

文/伊波裕子


こっちは読める?
https://kurashinista.jp/column/detail/5517
https://kurashinista.jp/column/detail/5489