せっかくの夏休みですが、コロナのさらなる感染拡大が心配で外出をひかえよう…と思っている方も多いのでは。この夏のおうち時間、モノづくり、ならぬ、モノ直しに没頭してみるのはいかがですか。

うっかり割ったり、欠けさせてしまったお気に入りの器を復活させる“なんちゃってワザ”を暮らしニスタのSHIMAさんに教えていただきました。

SHIMAさん流!“なんちゃって金継ぎ”

洗っているときに、ガシャーンッとかパキッとか。愛用の器に災難が…。泣く泣くサヨウナラした経験はありませんか?

ちょっと待って、捨てないで〜っ。

数々のお料理を乗せて思い出がある器。その割れた日々さえ私とお皿の歩んだ歴史に。

「なんちゃって金継ぎ」で器に新しい命を吹き込みましょう〜。

本来は漆を使ってする金継ぎ。漆と聞くとちょっと敷居が高いですが、今回はご家庭で揃えやすい材料を使った「なんちゃって金継ぎ」です。

材料(用意するもの)

●金属・ガラス・陶磁器用ボンド5分硬化タイプ:1セット
●金箔:適量
●つまようじ:数本
●クッキングペーパー:適量
●絹の布:1枚

基本の道具

ボンドは金属・ガラス・陶磁器用のボンドを使います。5分で硬化するタイプがオススメ。

つまようじはボンドを混ぜたり、接着面にボンドを塗ったり金箔を貼ったりと細かい作業に使います。

絹の布は最後の固まった後の拭き取りと磨きに使います。

金箔は、専門店やアマゾンなどで購入できます。仏壇店などにて購入できることも。その場合は置いていない所もあるので、あらかじめ問い合わせて行くのがベスト。

割れたお皿編

お気に入りの青い小皿。上から物が落ちでガシャーン。ショックと言ったら半端ない。

接着剤を作る

クッキングペーパーの上にボンドのA液とB液を同量ずつ、少量の金箔を混ぜて接着剤を作ります。

ボンドは5分で固まってしまうので、たくさん作ってしまうと固まって使えなくなります。

接着面1箇所ずつ、少量の接着剤作りを繰り返します。

大きなカケラはそのまま本体にくっつけますが、細かく割れた部分は、そのカケラ同士を先にくっつけておくといいです。

接着面、両方にボンドを塗ります。あまり塗りすぎるとはみ出して固まったときに盛り上がってしまうので、塗りすぎに注意します。

接着します。しっかりと抑えて外れなくなるまで置きます。

完全にボンドが乾ききる前に接着箇所のボンドの上に金箔を乗せて貼っていきます。

接着面のボンドを触ってみて、セロテープの接着面のような感じでペタペタっと感じる程度が目安。金箔は手などにくっつきやすいので、爪楊枝を使うと便利です。

接着面が乾いたら絹の布で軽くなでながら拭き取ります。あまりゴシゴシすると接着面につけた金箔がとれてしまうので、さすりながら磨く感じがオススメです。

細かく割れた部分はパーツをまとめてから、本体につけると作業がしやすいです。

完成

ヒビ割れ編

こちらは洗っているときにコツンと当たってビリっとヒビが入ってしまったお皿。母からもらったお気に入りだっだだけにこれもまたショックでした。

接着剤の作り方、金箔の貼り方は割れた器編と同様。ヒビを中心にヒビの上からでラインを作りながら接着剤を塗ります。裏、表両方します。

完成

欠けたところ編

欠けてしまったり、継いで穴が空いているところには接着剤を埋め込むようにして、お皿の欠けの部分を再生します。

固まりかけたら金箔を貼って軽く磨き、完全に固まる前に硬いもので抑えるなどして滑らかに整えるときれいに仕上がります。

写真は、つまようじを綿棒のようにコロコロ転がして面を整えています。

注意点

接着剤がついているところには金箔が張り付いてしまいます。固まる前に継ぎ目を触って形が崩れたり、接着剤が周りについたところにも金箔が張り付いてしまうととれません。くっつけるまでの作業をしたらあまりベタベタ触らないようにするときれいに仕上がります。

「なんちゃって金継ぎ」の器の使用に際して

金のラインが入った美しい器は愛らしく暮らしを映してくれるインテリアに。そのまま飾ったり、花受けにしたり、ドライフラワーを置いてみたり、お気に入りの雑貨をいれてみたりして使うのがおすすめです。

※ボンドを使って”なんちゃって金継ぎ”をした食器は、安全性が確認されていないため、飲み物や食べ物が直接触れる形では使用しないようにお願いします。
【メーカーHPより】
http://www.bond.co.jp/bond/support/faq/adhesive/#anc-faq9
あくまで食器をインテリアとして使用する場合に限りお願いします。

コツ・ポイント

この「なんちゃって金継ぎ」の師匠、実は父。母が大切に使っている器を父が継いでいて、物を大切にする気持ちと共に、伝授してもらいました。

それからは割れた器は私も「なんちゃって金継ぎ」で修復しています。

なかなか最初ははみ出しが大きかったり不恰好になることもありましたが、それはそれで愛嬌があり愛着が湧きます。慣れてきて、きれいに継げるようになるとそれはそれでとても感動します!

割れずに使えるのが一番ですが、もし、愛着がある器が割れてしまったら、ぜひ試してみてください。

まとめ/暮らしニスタ編集部