岡山の美味しさをオムレットで味わって。cafe2MUG 店長、早川翼(はやかわ つばさ)さんインタビュー

インタビューは2020年6月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
──お店はアパレルショップの奥、ちょっと珍しい場所にありますね。カフェをオープンした経緯をお話しください。
早川──
もともと、カフェの建物と「このいと紡 tsumugu」(以下、このいと紡)は同じオーナーさんの持ち物です。
cafe 2MUGと、このいと紡は、言うならば姉妹店のようなものでしょうか。
これまでカフェのスペースは(倉敷ジャズストリートなどの)イベント限定で解放されていたのですが、「美観地区に来る人が休める場所を作りたい」とカフェに改装されました。
このいと紡の店前にカフェの看板を出しているので、お洋服を見つつ、カフェにも来てもらえたらと思います。
──カフェの店名「2MUG」ですが、ニマグと読むのでしょうか。名前の由来は何かありますか。
早川──
はい、「ニマグ」と読みます。2つの意味から2MUG(ニマグ)とオーナーが名付けました。
1つ目は「マグカップ」のマグから、2つ目は「つむぐ」とも読めるところから来ています。2はツー、MUGはそのままムグですね。
マグカップのマグには、「顔」という意味もあるんです。「cafe2MUG」と「このいと紡」で、姉妹店のようにこの地域を盛り上げていけたらという気持ちです。

──カフェのメインメニュー「オムレット」について、何か思い入れがあるのですか。
早川──
オーナーさんから「カフェをやってみないか」と声をかけてもらったとき、何か他にはないもの、他のお店がやっていないものをメインにしたいと考えました。
それと、岡山県には美味しいフルーツがたくさんあるし、フルーツも使いたかったんです。
せっかく美観地区でカフェを出すのなら、お客さんに岡山のものを食べて、岡山の食材の魅力を知っていただきたいと思ってメニューを作りました。
──オムレットの魅力は、どんなところにあると思いますか。
早川──
卵をたっぷりと使っているので、ふわふわとした軽い口当たりだと思います。果物でもナッツでもなんでもトッピングできるし、メニューの幅がとても広いんです。
2MUGのオムレットは、100%米粉を使ったグルテンフリーのオムレットです。カスタードも米粉を使い、お腹に重たくならないよう、甘さも控えめにしています。
──2MUGのオムレットなら、気軽にテイクアウトもできて良いですね。
早川──
そうですね。もともとテイクアウト込みでオープンする予定だったので、そのつもりでメニューも考えていました。
オープン早々に新型コロナウイルスでどうなるかと思いましたが、2020年5月中はテイクアウトのみで販売できたこともあり、準備をしておいて良かったです。
──2020年3月20日にオープン、すぐにコロナウイルスで緊急事態宣言と、大変だったのではないですか。
早川──
4月から1ヶ月お店をお休みさせてもらって、5月からはテイクアウトのみ、6月から店内飲食もできるようにしました。
お休み中はかき氷のシロップを作ったり、通販サイトで焼菓子販売の準備をしたり、なんだかんだのんきにしていましたね(笑)。
じっくりとメニュー開発の時間が持てた、と前向きにとらえています。

──今後のお店のこと、「こんなふうにしていけたら良いな」と考えていることはありますか。
早川──
そうですね、まずは中庭を活用できたら良いなぁと思っています。小さなお子さんが遊べるスペースになったらいいなって。
ここは静かだし、道路もないし、大人がのんびりお茶を飲んで、子供たちが安全に遊べるようなスペースが理想ですね。
あと、近隣の店舗とコラボレーションも企画しています。フラワーアレンジメント講習と2MUGのランチなど、いろいろ計画中です。
カフェで使っている果物や卵の直売もやってみたいし…、せっかく美観地区でカフェを開いたので、この地域を盛り上げていきたいですね。

みんなが安らぐ憩いのスポットに

静かなカフェで、美味しいオムレットとコーヒーをいただく至福の時間。
これからは、美観地区でそんな時間が過ごせるのだなぁ、と思うと嬉しくなりますね。
ふわふわのオムレットは、2つ、いや3つでも(!)ぺろりと食べてしまいそうな美味しさです。
大人も子供も、みんなに優しい、美観地区の憩いの場「cafe 2MUG」。
大事な人を招待したくなる、そして岡山県をもっと好きになる、とっておきのカフェになりそうです。
著者:あまむらみちえ