倉敷市児島は、江戸時代から製塩業で財を成した旧野﨑家住宅や、明治時代の回船問屋を復元したむかし下津井回船問屋など、歴史的建造物がある地域です。

また、ジーンズの聖地としても有名で、観光地として全国から多くの観光客が訪れています。

しかし、地元民はなかなか足を運ぶ機会はありません。

今回、現代アートの受賞歴のある作家たちの作品を展示すると聞き、歴史建築とどのように融合するのか興味がわき、オープン初日に足を運んでみることにしました。

オープニングのようす

「こじまブルーアートフェスティバル2022」とは

こじまブルーアートフェスティバル2022のフライヤー

「こじまブルーアートフェスティバル2022」は、児島商工会議所がアートを通じて児島の魅力を発信し、全国へも広めていこうと企画したイベントです。

2022年9月29日(木)〜11月6日(日)までの開催。

倉敷市児島の観光施設など計6か所に、約70点の現代アートの受賞歴のある作家たちの作品が展示されています。

  1. 児島市民交流センター / 李侖京(イ・ユンギョン)
  2. 児島観光港 / 中桐聡美
  3. むかし下津井回船問屋 / 金孝妍(キム・ヒョヨン)
  4. 鷲羽山ビジターセンター / 高松明日香
  5. 旧野崎家住宅 / 児玉知己・李侖京・金孝妍
  6. 鷲羽山レストハウス / 児玉知己
引用:こじまブルーアートフェスティバル2022のチラシ
引用:こじまブルーアートフェスティバル2022のチラシ

オープニングセレモニーのようす

オープニングセレモニー

青空が広がり秋風が心地よく過ごしやすかった、オープン初日。

児島市民交流センターの中庭付近で、午前10時よりオープニングセレモニーが開催され倉敷市長代理や来賓の挨拶、テープカットなども行われていました。

3人の作家さんもひとりずつ挨拶。

緊張していたようですが、作品のコンセプトをわかりやすく説明していました。

セレモニー後に3人の作家さんに話を聞けたので、作品とあわせて紹介します。

李侖京(イ・ユンギョン)さんの作品

野崎家旧宅に展示の写真「光の間」
旧野﨑家住宅に展示の写真「光の間」

李さんは、倉敷芸術科学大学を卒業。2018年に第11回I氏賞で大賞を受賞しています。

今回、児島市民文化交流センターと旧野﨑家住宅に作品を展示。

一つひとつの作品にはストーリーが込められているそうです。

児島市民交流センターに飾られた池の舟は、困難にぶつかり成長し、新たな出発に向かって旅に出るというコンセプトになっています。

池の舟

同じ会場の室内には、瀬戸大橋をモチーフに、波や小舟をイメージしながら針金や草木染を使った大作が飾られていて、壮観な眺めとなっています。

児玉知己さんの作品

児玉さんは、2010年に第4回I氏賞を受賞している作家さんです。

地元下津井にお住まいで、会社員もされています。

3人のお子さんのパパでもあり、制作は毎日午後9時から12時までと時間を決めて取り組まれているそうです。

こちらは、旧野﨑家住宅に展示されている作品「cosmos」。

cosmos
cosmos

まるで昔からその場所に存在していたかのように溶け込んでいて、なんともいえない雰囲気を醸し出しています。

児玉さんは、身近なものから宇宙を探し表現されているそうです。

児玉さんの作品は、鷲羽山ビジターセンターにも展示されています。

鷲羽山ビジターセンターに展示されている作品

金孝妍(キムヒョヨン)さんの作品

キムさんは、現在倉敷芸術科学大学の非常勤講師です。

2017年に第10回I氏賞奨励賞を受賞しています。

今回のイベントと同時期の瀬戸内国際芸術祭でも、高松丸亀商店街に「息時計」を出品しているそうです。

機会があれば行ってみたいと思いました。

児島のイベントではキムさんの作品は、旧野﨑家住宅とむかし下津井回船問屋に展示されています。

むかし下津井回船問屋にも行ってきました。

キムさんの作品は、空間に光を引き込ませていて幻想的な感じが伝わります。

見る人によって見え方は変わってくるそうですが、私には月の中にいるウサギのように見えました。

いろいろ想像するのも楽しいですね。

金孝妍(キムヒョヨン)さんの作品1
金孝妍(キムヒョヨン)さんの作品2

おわりに

こじまブルーアートフェスティバル2022の作品

筆者は何年か前に、旧野﨑家住宅やむかし下津井回船問屋に訪れたことがありましたが、あまり記憶に残っていませんでした。

今回普段なら一度に回らないところも、気鋭の作家さんたちの作品が展示してあることで、出かけて周遊するきっかけに。

鷲羽山の展望台では、目の前いっぱいに広がる海や瀬戸大橋の景色を眺めることができます。

なんだかひとつもふたつも得をしたような気分で、思い出に残る一日になりました。

児島地域では、魚料理の飲食店を紹介しているこじまさんぽ〜見て・食べてこじまの魚〜のイベントも同時開催しています。

「こじまブルー#ハッシュタグキャンペーン」をつけてInstagramやTwitterで投稿すると、抽選で児島特産品が当たります。

児島で美味しいものを食べながら、作品巡りをしてみてはいかがでしょうか。

著者:倉敷市民レポーター