JAFは、日常で起こりうるさまざまなシーンの危険を予測するための動画を公開しています。今回公開された動画は「駐車場編」ですが、私たちの周りでいつ起こっても不思議ではない状況です。どのような内容なのでしょうか?

バックモニターでは前方や側方の安全は確認できない

 JAFは、 さまざまな交通場面から危険を予測するトレーニング「実写版 危険予知トレーニング」の動画を6本新規制作し、 2019年5月31日からホームページと公式YouTubeアカウントで公開しました。


クルマと接触しそうになる子ども(画像出典:JAF)

 今回公開された動画は、「交差点編」が2本、「歩行者編」「夜間編」「駐車場編」「直線道路編」の合計6本です。 このうち「駐車場編」では、 駐車スペースからバックで出ようとしているシーンをシミュレーションしています。

 動画内では、ミニバンのドライバーがバックモニターを見て後方の安全を確認しながらハンドルを右に切って後退しようとしていますが、モニターに気を取られるあまり、クルマの左側を前方から通り抜けようとしていた子どもに気づかず、危うく接触しそうになる描写があります。

 バックモニターは、運転席から見えにくいクルマの後方部分を確認できる便利な装備ですが、クルマの側方を映すことはできないので、バックモニターだけを見て後退をすると非常に危険です。

 とくに、ミニバンやSUVのような車体の大きいクルマは死角が大きく、背の低い子どもは見落としがちになりますので、駐車場では子どもの存在に十分注意することが必要です。バックを開始する際はバックモニターだけでなく、バックミラーや補助ミラー、目視でも周囲をしっかり確認するようにしましょう。

 また、気をつけなければいけないのはドライバーだけではなく歩行者も同様です。駐車場などクルマが多いところでは、決して子どもをひとりで歩かせずに、大人が手をつないであげるなどの配慮が必要です。

 子どもは興味のあるものが目の前にあると、周りのことが見えなくなってしまいがちです。例えば、駐車場の歩行中に「早くおいで」と母親が呼べば、子どもは母親のもとへ走ってしまうでしょう。そんな瞬間にクルマがバックをし始めたら、子どもに接触する危険性があります。

 ドライバーはクルマを動かすときには細心の注意を払い、クルマの往来が多い場所では歩行者も常に気をつけなければいけません。双方がしっかりとした安全意識を持つことで、事故のない社会が実現します。