交通事故発生時などの様子を映像として記録するドライブレコーダーは、近年の認知度はみるみる向上し、自家用車への搭載率も半数に近づいています。ドライブレコーダー選びのポイントや事故映像の記録以外の活用法、さらには取り付け方法などをカー用品店に聞いてみました。

いちばん人気はカメラ2台で前後が録画できるモデル

 事故やトラブルに遭遇したときに、クルマの周囲を映像で記録できるドライブレコーダー(ドラレコ)が注目されています。

 2019年11月に国土交通省が実施した「自動車用の映像記録型ドライブレコーダー装置について」の調査結果によると、ドラレコの搭載率は自家用車を保有している人の45.9%と約半数、20代の搭載率は53.6%と半数を超えています。

 現在では多くの人がドラレコを認知していますが、一般的に認知されはじめたのは、2012年4月、京都で起きた「京都祇園軽ワゴン車暴走事故」だといわれています。このときタクシーが記録した鮮明な事故の映像が報道され、ドラレコが注目されるようになりました。

 カー用品店のスタッフは、次のようにいいます。

「ドラレコが売れ始めてから7、8年が経ちますが、登場したてのころの機種と現在の機種では、性能が全然違います。

 現在は大手家電メーカーも参入して性能は格段に向上し、豊富なモデルが用意されています。クルマを買い替えるときに、それまで付けていたドラレコを付け替えるケースもありますが、せっかくの機会なので性能の良い最新のものへの買い替えをおすすめしています」

 現在人気なのが、2台のカメラで前方・後方を同時に録画できる前後録画モデルです。解像度が「1920×1080」のフルHD(FHDもしくはフルハイビジョンなど)、画素数はクルマのナンバープレートが確認できる画質といわれる「200万画素」以上、価格は2万円代半ばから3万円前後のモデルが選ばれているそうです。

「新規で装着する場合は、あおり運転や追突事故に対応した後方も撮影できる前後セットのレコーダーを取り付ける方がほとんどです。

 すでに前方のカメラを付けている場合、後ろのカメラを増設することもできますが、セットのものは前側の画面で後ろの画像も確認できて便利です。後方のカメラを追加するのなら、この際セットでという話になることが多いです」(前出のカー用品店スタッフ)

旅の思い出も記録可能! ドラレコの活用法とは

 万一の場合に備えた画像の記録だけではなく、ドラレコを旅の思い出を記録するためのツールとして積極的に活用し、SNSに動画を投稿する人が増えています。

 国交省の調査では、ドラレコの購入目的として、1位は「交通事故の記録」(89.9%)、2位は「あおり運転等危険な運転への対策」(71.7%)でした。

 一方、全体では7.7%、20代の16.7%が購入目的としてあげたのが、「きれいな風景などの記録」でした。

 旅の記録をきれいに残すなら、解像度はフルHD以上が望ましいです。また、Wi-Fi搭載など静止画の撮影や画像をスマホに転送できる機能やデータをより長時間保存するための大容量の記録媒体を搭載などが、選び方のポイントになるそうです。

「静止画の撮影機能はどの機種にもあるので、操作性の良さをチェックするとよいでしょう。スマホで簡単に操作できるモデルもあります。

 風景を撮るためには、画質の良さは欠かせません。現在、各メーカーのマックス領域(SDカード容量)はだいたい32GBです。前後のカメラで同時録画すると1時間ほどで上書きされていきます。

 そのため、SDカードを複数枚用意しておいて、画像を残したい場所に着いたらSDカードを交換し、あとからパソコンなどでじっくり確認できます」

 静止画であれば、かなりの枚数が保存できます。また、スマホに転送できる機能を使えば、SNSにリアルタイムでアップすることも可能です。

 運転中に出会った景色を、ドライバー目線の動画で振り返ったり、風景を切り取ったり、また、思いもよらないシーンを記録したりと、旅の楽しさが広がるはずです。

 ドラレコの設置費用は、カメラの数や車種によって異なりますが、カーショップの相場は5000円から1万5000円程度で、作業時間は2時間から3時間ほどかかるといいます。

 カー用品店のスタッフは、「購入から取り付けまでを希望される人がほとんどです。なかには商品を持ち帰ってご自身で付けられる人もいらっしゃいますが、ある程度の知識や経験がないと難しいところもあります」といいます。

 カメラは前方のみで、電源はシガーソケットから取るシンプルなものなら、商品の説明書を見ながらでも可能だとカー用品店スタッフは話します。

 前後の2台カメラになっても、配線の処理方法など、ネットで工程を確認すればなんとか設置できそうですが、細かなところでは知識と経験が求められるようです。

「シガーソケットから電源を取る方法だと、スマホの充電など、ほかの用途での使用ができなくなってしまいます。多くの場合、バッテリーから電源を取るのですが、その場合は配線を少し加工したり、変換する必要があり、専門的な商品と技術が必要になります」

 内装の内張りを外して配線を通したり、電源を取り込む際の加工など、見た目にもきれいに処理してくれるのがプロのテクニックです。経験がない人は、やはりプロにお願いしたほうがよさそうです。

 持ち込み商品の取り付けも、多くのカー用品店でも受け付けているそうですが、工賃が少し割高になるとのことです。

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 運転中はもちろん、駐車中の防犯対策機能を装備するなど、さまざまな機能を搭載したモデルが登場しています。

 愛車をトラブルから守ってくれるドラレコを設置するドライバーは、今後さらに増えるのではないでしょうか。