日産は、2020年秋に「エルグランド」をマイナーチェンジします。フロントフェイスや内装デザインの変更もおこなわれ、商品力が向上しますが、販売店スタッフはどのように受け止めているのでしょうか。

“オラオラ顔”継承はどう受け止められた?

 日産は、2020年秋に「エルグランド」をマイナーチェンジして発売することを、9月10日に発表しました。フロントフェイスや内装デザインの変更なども伴うマイナーチェンジになるといい、先行公開サイトもオープンしています。販売店スタッフはどのように受け止めているのでしょうか。

 3代目となる現行エルグランドは2010年に発売されました。

 日産を代表する最高級ミニバンとしての立ち位置は変わらないまま、歴代初のFFプラットフォームを採用。従来のFRプラットフォームと比べ、低床化が実現されました。

 2014年には初のマイナーチェンジを受け、ヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパーのデザインを大幅に変更(一部グレード除く)。メッキパーツの存在感を強調したデザインとしました。

 そして、2度目となる2020年秋のマイナーチェンジでは、さらに進化したフロントフェイスへと変更。

 特徴でもあった水平基調のグリルデザインを改め、緻密さと立体感を感じる造形へと変更。クロームパーツも効果的に取り入れられ、キラキラ感のある顔つきとなっています。

 外観が大きく進化した新型エルグランドですが、日産の公式ウェブサイトに設けられた新型エルグランドの先行公開サイトには、進化したポイントを紹介する内容とともに「詳しくはお近くの販売店へ」と書かれたボタンがあり、フォーム画面へとつながっているのです。

 具体的には、クリックすると新型エルグランドの先行商談をするための来店予約フォームが表示され、近隣の販売店のリストや訪問日時の設定ができます。

 新型コロナウイルス感染防止のために、販売店での密集を避ける意味でも有効な施策といえますが、いったいウェブ予約を利用するユーザーはどれくらい存在しているのでしょうか。

 日産の複数の販売店に聞いたところ、9月下旬時点でウェブ経由の事前来店予約を受けた販売店は少なく、「数件しか受け付けていない」と答える販売店もありました。

 また「私(販売店スタッフ)が見る限り、現時点でウェブの来店予約の実績は確認していない」と答えた販売店も複数存在しました。

 ウェブによる事前予約は少ないものの、マイナーチェンジを受けるエルグランドに期待する販売店スタッフの声もあります。

 とくに外観については、近年の流行といわれる“オラオラ顔”路線のフロントグリルを、ブラッシュアップして採用したことを歓迎する声もあります。

 日産の販売店スタッフは「新型エルグランドでは、弊社のミドルサイズミニバン『セレナ』にも似ているデザインのフロントグリルが採用されました。なかにはあまり評価しない人もいるものの、セレナでの評判を見ていると、一定の人気はあると感じます」と話します。

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 新型エルグランドは、機能面も大きく進化し、安全面では、全方位360度に張り巡らされた先進安全装備を設定。

 さらに10インチに拡大したナビゲーション(ディーラーオプション)の装備に対応することで、最新モデルらしい内装を実現しました。

 登録車販売台数ランキングで、高級ミニバンでは独走状態となっているトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」に対して、新型エルグランドはどれほど盛り返すことができるのか、注目されます。