日産新型「ノート」が2020年11月24日に発表されました。2017年、2018年、そして2019年と3年連続でコンパクトカー販売台数日本一を記録した注目車種ですが、競合となるトヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」とはどのような点が異なるのでしょうか。

3代目へフルモデルチェンジしたノート

 人気コンパクトカーの日産「ノート」がフルモデルチェンジし、3代目となりました。ノートは2017年、2018年、そして2019年と3年連続でもっとも売れたコンパクトカーとなっただけに、コンパクトカー界の勢力図に大きな影響を与えるほどの注目車種。

 果たしてノートの新型は、競合ライバルのトヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」とどんな違いがあるのでしょうか。

 まずはボディサイズですが、新型ノートの車体は全長4045mm×全幅1695mm。対してヤリスは全長3940mm×全幅1695mm、フィットは全長3995mm×全幅1695mmです。

 新型ノートは今回のフルモデルチェンジで全長を55mmも短縮しましたが、それでもライバルよりは全長が長いパッケージングになっています。

 車体が短くなったことで後席足元のゆとりが気になるところですが、新型ノートはホイールベースの20mm短縮などで、従来モデルより狭くなったのは否めません。しかし、フィットを超えてクラス最大の後席スペースとしているのがポイントといえるでしょう。

 また、最上級グレード「X」のみですが、後席にリクライニング調整を組み込んでいるのも新型ノートだけです。

 パワートレインは、新型ノートが思い切った戦略に出た大きな部分。ヤリスやフィットはガソリン仕様とハイブリッド仕様を用意しますが、新型ノートはハイブリッド仕様しか設定がありません。

 全車ともに進化した「e-POWER」を搭載し、エンジンは発電専用として機能。駆動力はすべてモーターが生み出します。

 その影響を受けて車両価格帯は上昇し、139万5000円からのヤリス、155万7600円からのフィットに対し、新型ノートはもっとも安い「S」でも202万9500円というプライスタグ(すべて消費税込)。

「ハイブリッドはいらないから安く購入したい」という人にとっては不利な条件となり得るでしょう。

 エンジンは、フィットが4気筒を積むのに対し、ヤリスと新型ノートは3気筒。ただし新型ノートはエンジンがドライブフィールに与える影響の少ないハイブリッド仕様のみなので、細かい振動など3気筒のネガティブな部分はあまり気にならないといえます(もし純粋なエンジン車であれば質感の面で4気筒が有利)。

全車e-POWER仕様の新型ノート 気になる燃費は?

 気になる燃費は、カタログの記載値を比べると新型ノートは28.4km/Lから29.5km/L。フィットが27.2km/Lから29.4km/L、ヤリスは35.4km/Lから36.0km/Lとヤリスが抜きん出ています(数値はすべてWLTCモード総合値でFFモデルのもの)。

 しかしこれはあくまでカタログ記載値であり、日産は「とくに市街地など日常域のでは実燃費で自信あり」のようなので今後の燃費テストが楽しみです。

 ところで、高速道路を走ることが多いユーザーにとって気になるのが「ACC」と呼ばれる追従式のクルーズコントロールではないでしょうか。

 ACCをセットすると、ドライバーがアクセルやブレーキを操作することなく先行車にあわせて速度を自動調整してくれるので疲労を軽減してくれます。

 各車の状況をみると、ヤリスは1リッターエンジン搭載車を除き下限速度約30km/hのタイプを搭載。フィットは渋滞時の停止保持機能を持つタイプを全グレードに標準採用(非装着車選択時を除く)。

 一方で新型ノートはフィット同様の高度なタイプを最上級グレード「X」だけにオプション設定としています。

「プロパイロット」と呼ぶ新型ノートのACCは、標識を検知で設定速度を自動設定する機能やカーブで減速する機能、そして渋滞で完全停止した際は30秒後までドライバーの操作なしに再発進できるなど先進的で高機能なもの。性能に関してはライバルを超えています。

 ただしライバルに比べると装着できる仕様が少ないのは事実。この装備は使わない人も少なくないのでオプション装備で理にかなっているという考え方もありますが、最上級グレードでしか選べないのは少し残念な気がします。

 ちなみに駐車ブレーキは、ヤリスのみサイドレバー式でフィットと新型ノートは全グレードともに電動式が組み込まれています。