クルマの保険には、「任意保険」と「自賠責保険(強制保険)」が存在します。しかし、自賠責保険だけでは十分ではなく、任意保険もあわせて加入しておくべきだというのですが、どのような違いがあるのでしょうか。

クルマの「任意保険」 未加入の割合は25%以上!?

 クルマを購入したときの保険には、必ず加入しなければならない「自賠責保険」と加入が強制されていない「任意保険」が存在します。

 しかし、自賠責保険だけでは万が一の事故の際に十分対応できないというのですが、どのような問題があるのでしょうか。また、現在の加入率はどれほどなのでしょうか。

 自賠責保険は、クルマや251cc以上のバイクなど、車検が必要な車両の場合は、車検と同時に支払います。そのため、公道を走っているクルマは基本的に自賠責保険は必ず入っていることになるのです。

 自賠責保険の目的は交通事故の被害者を救済することで、賠償の範囲は対人のみとなり、傷害で120万円、死亡で被害者1名につき3000万円、後遺障害時に被害者1名につき3000万円(常時介護を要する場合・第1級は4000万円)と定められています。

 しかし、自賠責保険では事故の際に対応しきれないこともあることから、公道を走るドライバーのモラルとして任意保険に加入することは不可欠といえるでしょう。

 任意保険に入っていれば、補償範囲が限られている自賠責保険を補えるほか、加入者自身が怪我をした場合の保証や、自身の車両への補償もつけることなどが可能です。

 前述のとおり、ドライバーのモラルとして加入しておきたい任意保険ですが、加入率はじつはそれほど高くありません。

 損害保険料率算出機構が発表した2019年度版「自動車保険の概況」に記載される、2019年3月末時点の任意保険の加入率(普及率)を見ると、乗用車・2輪車・商用車などすべての車両を含めた普及率は、対人賠償において74.8%、対物賠償において74.9%と記されています。

 およそ4台に1台は任意保険に加入していないという状況なのです。

 乗用車のみのデータを見ても、自家用普通乗用車(通称『3ナンバー車』)では82.6%(対人賠償・対物賠償は同比率、以下同様)、自家用小型乗用車(通称『5ナンバー車』)では79.0%、軽四輪乗用車では77.4%という結果になっています。

 万が一の事故の備えは、十分にしておきたいものです。

 それではここで、自賠責保険に関するクイズです。

 自賠責保険の保険期間には「24か月」「36か月」のような車検期間と同じ期間の内容だけでなく、「25か月」「37か月」のような車検期間とズレがある期間設定も存在します。

 プラス1か月の期間設定が存在する理由について、正しいものは次のうちどれでしょうか。

【1】昔の慣習が残っているため

【2】保険料収入を増やすため

【3】車検更新前に期限切れを防ぐため

【4】偶数を嫌う人のため

※ ※ ※

 正解は【3】の「車検更新前に期限切れを防ぐため」です。

 車検を受ける際に万が一整備不良などで長引いてしまったとき、場合によっては車検に通る前に自賠責保険が切れてしまう恐れがあります。そうした事態を防ぐために、1か月長い期間設定が設けられているのです。

 ちなみに、自賠責保険の保険料を24か月と25か月で比較すると、自家用乗用自動車では24か月の2万1550円に対し25か月では2万2210円、軽自動車では24か月の2万1140円に対し25か月では2万1780円に設定されています(2020年4月1日以降、一部地域除く)。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定