2021年4月にフルモデルチェンジして発売されるホンダ新型「ヴェゼル」が注目を集めています。コンパクトSUVとしてヴェゼルのライバルとなる日産「キックス」とはどのような点が異なるのか、両車の特徴を比較してみます。

新型ヴェゼルが2021年4月に発売! キックスとの違いは?

 ホンダ「ヴェゼル」が2021年4月にフルモデルチェンジして、2代目モデルへと一新されます。

 数多くのSUVが各自動車メーカーからラインナップされていますが、最近はコンパクトなボディのSUVが人気です。

 新型ヴェゼルもコンパクトSUVに属するモデルですが、同じカテゴリの日産「キックス」との違いを検証してみます。

 ホンダと日産は、両社とも2車種のSUVをラインナップしており、ホンダはヴェゼルと「CR-V」、日産はキックスと「エクストレイル」を販売。

 そのなかでヴェゼルとキックスは、コンパクトSUVの競合車種ということになります。

 2014年に登場した従来型ヴェゼルは都会派SUVの代表として人気を博し、日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売台数ランキングにおいて、2014年、2015年、2016年、2019年と4度のSUV販売台数ナンバー1を獲得。

 洗練されたデザインや広い荷室、室内空間が幅広いユーザーから支持を得てきました。

 新型ヴェゼルは「AMP UP YOUR LIFE(アンプ アップ ユア ライフ)」をコンセプトとして、シンプルさとSUVの力強さを兼ね備えたデザインへと生まれ変わります。

 ボディサイズについては明らかになっていないものの、従来型ヴェゼルの全長4330-4340mm×全幅1770-1790mm×全高1605mmとあまり変更していないとホンダは説明。

 立体感のあるボンネットやシャープなLEDヘッドライト、ボディ同色のルーバーグリルなど、堂々としたスタイルを採用しており、車格以上の存在感を放っています。

 リアのデザインも一新され、横一文字に光るリアコンビネーションランプを備えるなど、先進的な印象へと生まれ変わりました。

 また、手を触れずに施錠開錠および開閉ができる「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(予約クローズ機能付)」を搭載(グレード別装備)し、使い勝手も向上しています。

 内装は水平基調のインパネでスッキリとした視界を確保するとともに、洗練されたインテリアを実現。

 身体に触れる場所に柔らかなソフトパッドを配置したり、シートの素材にこだわるなど、心地よい空間が広がります。

 さらに、ルーフには大きな「パノラマルーフ」を装備(グレード別装備)。大開口ながら日差しの熱のほとんどをカットするLow-Eガラスを採用し、開放感のある室内を実現しました。

 対するキックスは、コンパクトSUVの先駆けといえる日産「ジューク」と入れ替わるように2020年6月に発売。

 もともとキックスは南米やアジアなどで販売されていた海外モデルでしたが、マイナーチェンジのタイミングで、10年ぶりの新規車種として日本へ導入されることになりました。

 キックスのボディサイズは、全長4290mm×全幅1760mm×全高1610mmと新型ヴェゼルと同等です。

 キックスの外観は、内部にクロームをちりばめた大型の「ダブルVモーショングリル」を装着するとともに、フローティングルーフやシャープな形状のLEDヘッドライトなど、力強くスタイリッシュなデザインです。

 内装は「モダンプレミアム」をコンセプトとし、肌触りの良いシートやインパネなどに上質さを感じさせるダブルステッチを施しています。

 さらにハンドルは、操作性の良いDカット型にするとともに本革巻を採用することで、スポーティさを強調しました。

 また、カテゴリートップクラスのフロントウィンドウ見開き角と低いウエストラインにより、運転席は開放感ある視界を実現しています。

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 新型ヴェゼルは、従来モデルから引き続き、リアドアのノブがCピラーに内蔵されていることも特徴のひとつとなります。

 一方日産は、ジュークにCピラー内蔵のドアノブを採用していましたが、キックスではリアドアにノブを配置しています。

ハイブリッドシステムに特徴がある新型ヴェゼルとキックス

 新型ヴェゼルとキックスは、グレード体系がシンプルであるという共通点があります。

 新型ヴェゼルのパワートレインは1.5リッターのガソリン車と1.5リッターハイブリッドがあり、ガソリン車は1グレード、ハイブリッド車は3グレード設定されています。

 メインとなるハイブリッド車は、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用。

 モーター走行とエンジン走行を状況に応じて切り替えることで、スムーズな走りから安定感のある走り、モーターによるパワフルな走りなど、さまざまな走行性能を味わうことができます。

 駆動方式は2WD(FF)と4WD(最上級グレード除く)が用意されていますが、4WDは「リアルタイムAWD」を設定。

 とくにe:HEV車のリアルタイムAWDは、エンジンの特徴である素早くリニアなトルク発生と、四輪に最適な駆動力配分をおこなうことで、悪路や雪道などにおいても安定したドライビングが可能になりました。

 キックスのグレードは「X」と「X ツートンインテリアエディション」のふたつで、後者はその名の通り内装が2トーン仕様になっています。

 1.2リッターハイブリッドに駆動方式は2WDというシンプルな構成です。

 キックスのハイブリッドシステムは「e-POWER」と呼ばれるもので、ガソリンエンジンで発電した電気でモーターを駆動するシリーズハイブリッドという方式を採用しています。

 2016年に「ノート」に追加設定して以来、「セレナ」にも搭載されて好評を博してきました。

 キックスではe-POWERの最大出力を約20%向上。バッテリーやモーターなどの制御を磨き上げ、レスポンスが良く力強い走りを可能としています。

 安全装備について、新型ヴェゼルは「ホンダセンシング」を全車標準装備。広角カメラと高速画像処理チップを採用したことでこれまで以上に機能が進化しています。

 後方誤発進抑制機能や近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビームが新設定されるとともに、従来モデルにも装備されていたアダプティブクルーズコントロール(ACC)には渋滞追従機能を追加。

 また、これまでは上級車種にしかなかった安全機能も搭載され、フロント・リア・左右の映像を映す「マルチビューカメラシステム」や斜め後方の車両を感知する「ブラインドスポットインフォメーション」(グレード別装備)により、安全性を高めています。

 キックスの安全装備は「プロパイロット」が全車に装備されています。

 ミリ波レーダーの採用によって、より遠くの先行車の状況を検知し、スムーズな制御をおこなうことでドライバーをアシスト。

 また、前方の状況を監視し、車両や歩行者との衝突回避・衝突による被害軽減を支援する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などを標準装備しました。

 さらに、もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」も全車標準装備となります。

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 SUV人気が続く昨今、登録車ランキング上位に「ヤリスシリーズ(ヤリスクロス)」や「ハリアー」「ライズ」といったトヨタ勢がランクインしており、その次にキックスが続きます。

 依然としてコンパクトなモデルの人気が高いなか、新型ヴェゼルの登場がこの情勢にどのような変化を及ぼすのかが注目されています。